民主党のミシガン州上院議員候補を決める予備選挙で勝利したエルサイード氏 [AFP=聯合ニュース]
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は16日(現地時間)、最近の民主党の「左傾化」の背景を分析し、選挙資金規模で大きく劣勢でありながらもミシガン州の連邦上院議員予備選で勝利したアブドゥル・エルサイード氏や、明確な進歩派のメッセージを発信してミネソタ州の上院議員予備選で勝利したペギー・フラナガン氏らの事例を紹介した。NYTはこれを「復活した行動主義的な左派系候補が成し遂げた、新たなレベルの政治的躍進」と表現した。NYTは「彼らは民主党の地盤である『ディープブルー』の下院選挙区を越え、州全体の有権者を対象とする予備選でも十分に競争力があることを示した」と伝えた。
「民主党政界を席巻した若く進歩的な非主流派の波」は若年有権者の票が結集した結果だと、NYTは分析した。エルサイード氏は、ワシントンの民主党指導部に嫌気が差している若い有権者を取り込もうとし、フラナガン氏も自身の勝利をもたらした有権者連合の中心に若年層を挙げた。また約0.4ポイント差で惜敗したウィスコンシン州知事予備選の候補者フランチェスカ・ホン氏も若者から多くの票を獲得したと説明した。アクシオスによると、予備選で敗れた民主党現職下院議員7人のうち5人が引退年齢を超えた高齢者だった。
進歩派の有権者グループ「ラン・フォー・サムシング」を立ち上げたアマンダ・リトマン氏はアクシオスに対し「民主党の有権者は、変革のために戦ってくれると信頼できる新しい世代のリーダーを切望している」と話した。進歩を標榜するジョン・ラーソン氏(78歳、コネティカット州選出)が最近の予備選で元ハートフォード市長のルーク・ブロニン氏に20ポイント以上の大差で敗れたことについては「現状維持に対する嫌悪感はイデオロギーの境界を越えている」と説明した。
NYTはこうした変化の動きが「民主党版ティーパーティーモーメント」となる可能性があると指摘した。「左派候補が予備選で躍進する中、多くの進歩主義者が民主党をさらに左側に移動させることを望んでいる。約20年前にティーパーティー運動が共和党を大きく右側に押し動かしたのと似ている」ということだ。実際、オバマケアや政府支出拡大などに反対して勢力を拡大したティーパーティー運動は共和党の右傾化を促した。これは後にトランプ大統領と、その主要な支持勢力MAGA(Make America Great Again=米国を再び偉大に)勢力が台頭する土壌となったが、それと似たようなイデオロギー上の激変が民主党でも起きているということだ。
ただ、進歩派・左派候補には支持を広げる上で限界があるとの指摘もある。彼らは国民皆保険を支持し、企業の政治資金献金を禁止するべきだとの立場をとっている。NYTは「民主党の中心的な有権者層の一部には依然として懐疑的な見方がある」とし「彼らが激戦州の本選で、民主党員、無党派層、穏健派を包含する連合を形成できるかどうかは疑問」という見方を示した。
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