豪雨が降った慶尚南道巨済市玉浦洞(キョンサンナムド・コジェシ・オクポドン)の山で17日未明、土砂崩れが発生し、流れ落ちた土砂でマンションの1~2階の一部が埋まった。ソン・ボングン客員記者
光復節(解放記念日)の連休から18日まで4日間にわたって続いた雨は、巨済や統営(トンヨン)など慶尚南道の沿岸地域に集中した。慶尚南道内でも地域間の降水量には20倍近い差が生じた。巨済では15日から18日午後3時までに968.1ミリの累積降水量を記録した。統営も778.7ミリに達した。一方、慶尚南道内陸部の居昌郡(コチャングン)は49.6ミリにとどまるなど、降水量が100ミリにも満たない地域もあった。密陽市(ミリャンシ)、梁山市(ヤンサンシ)、昌寧郡(チャンニョングン)では、依然として干ばつの「警戒」段階が発令されている。
沿岸部を中心に雨が集中したのは、豪雨をもたらす最悪の条件が重なったためだ。まず、南から高温多湿の空気が下層ジェット(大気下層を吹く強風)に乗って南海岸に流れ込んだ。当時、雨のもととなる水蒸気量を示す「可降水量」は70ミリを超えていたと分析されている。可降水量とは、大気中のすべての水蒸気が雨として降った場合に予想される降水量を指す。
大気上層では気圧の谷が接近し、下層の強い南風と結びついて、上層と下層が一体となった低気圧が発達した。問題は、東側に高気圧が強く張り出して低気圧の移動を遅らせ、雨雲が停滞したことだ。韓国気象庁のコン・サンミン予報分析官は「雨雲を形成する水蒸気の通り道が16日夜から17日未明にかけて巨済島付近で事実上動かなくなったため、降水量が急激に増えた」と説明した。
巨済特有の地形も、猛烈な雨が集中した要因となった。巨済島の海岸線周辺で南西風と南東風が吹いたことで低気圧の渦(中規模低気圧)が発生した。さらに、気流が標高500メートルを超える山々にぶつかり、雨雲は一段と発達した。
地上付近の高い露点温度(空気中の水蒸気が飽和して水滴になる温度)も、雨量を増やしたとの分析だ。露点温度が高いほど空気中により多くの水蒸気を含むことができるため、雨の総量も増える。
記録的な豪雨に見舞われた巨済と統営の被災者の多くは、この日も自宅に戻ることができずにいる。慶尚南道によると、前日には計498人(274世帯)が住民自治センターや公民館などに避難し、18日午後の時点でも245人(145世帯)が依然として一時避難所にとどまっている。このうち半数以上は、さらなる土砂崩れが懸念される巨済市玉浦洞(オクポドン)のマンション2カ所の住民だ。この日、水害現場を訪れた尹昊重(ユン・ホジュン)行政安全部長官は「事前の被害調査などを直ちに実施し、特別災難地域への指定要請を含む必要な措置を迅速に講じる」と述べた。
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