豪雨が降った慶尚南道巨済市玉浦洞(キョンサンナムド・コジェシ・オクポドン)の山で17日未明、土砂崩れが発生し、流れ落ちた土砂でマンションの1~2階の一部が埋まった。ソン・ボングン客員記者
巨済市玉浦洞(オクポドン)のマンション1階にあるチョンさんの自宅に土砂が流れ込んだのは、この日午前4時32分ごろだった。チョンさんは「ベランダからリビング、台所、寝室まで土砂が入ってきて、家財道具は家の外まで押し流された」とし、「リビングで夫婦で寝ていたが、土砂に押されて倒れた本棚が私たちの上を支えてくれたため、顔までは埋まらず助かったようだ」と話した。続けて「寝室で寝ていた娘が割れた窓から抜け出し、住民に『助けて』と叫んだところ、住民が私たち夫婦を救助してくれた」と話した。造船所で働くチョンさんの顔や手足のあちこちには、擦り傷がはっきりと残っていた。妻は左腕を骨折したが、幸い命に別条はなかった。
チョンさんのマンション裏山で起きた土砂崩れは、この日未明の6時間に500ミリを超える豪雨が降った末に発生した事故だ。チョンさんと同じ棟の1階に住む隣人で、巨済のサムスン重工業に勤務する20代男性Aさんは、消防隊員に心停止の状態で救助され病院に搬送されたが、死亡した。
マンション裏手の山の斜面側には落石防止柵と擁壁が設置されていたが、土砂崩れを防ぐことはできなかった。1、2階の低層部(8世帯)に被害が集中した。マンションの入居者代表パク・ジョンギさん(78)は「チョンさんとAさんの家は、ベランダから入ってきた土砂が反対側の窓まで突き破って流れ出た。多くの住民がスコップを持って出てきて、隣人を救おうとした」と当時の状況を伝えた。パクさんの自宅にも土砂が押し寄せたが、土砂を慎重に押しのけながら脱出したという。パクさんは「30年以上このマンションに住んでいるが、こんなことは初めて」と、途方に暮れた様子を隠せなかった。
土砂や押し流された車両で出入り口などがふさがれ、このマンション384世帯のうち70世帯150人が一時、近くの学校に避難した。避難所で会ったファンさん(41、14階在住)は「建物が揺れ、妻と小学生の子ども2人を連れ、財布と携帯電話だけを持って急いで逃げなければならなかった」と話した。ファンさん一家と同じように急いで避難したのか、避難所にはパジャマ姿のまま敷物の上に座り、携帯電話で豪雨の状況を確認する住民の姿が多く見られた。
慶尚南道によると、光復節(解放記念日)の連休期間に巨済(累積降水量912ミリ)や統営(トンヨン、748ミリ)などで局地的な大雨が降り、大きな被害が出た。死者1人、負傷者3人などの人的被害はすべて巨済と統営で発生した。統営市山陽邑昆里島(サニャンウプ・コンリド)では土砂崩れが住宅を襲い、下半身が土砂に埋まった60代の住民1人が海洋警察に救助され、病院で治療を受けた。
この記事を読んで…