14日(現地時間)、米ニューヨーク州ガーデンシティーのデービッド・S・マック訓練・情報センターで演説するドナルド・トランプ大統領。AP=聯合ニュース
16日(現地時間)、米オンラインメディアのアクシオス(Axios)は、トランプ政府が今年5月、イラク・クルド自治政府の首班、ネチルバン・バルザニ氏を非公式チャンネルとして活用し、革命防衛隊首脳部と接触したと複数の消息筋を引用して報じた。
当時、米国とイランは停戦に合意した後、終戦交渉を進めていた。しかしホワイトハウスは5月初め、合意が迫っていると判断していた状況でイランが回答を10日以上先送りすると、疑念を抱き始めた。イラン側交渉団のモハマド・バーゲル・ガリバフ国会議長とアッバス・アラグチ外相には合意を妥結する実質的な権限がないのではないかという疑念だった。
戦争の過程でイラン最高指導者、アヤトラ・セイエド・アリ・ハメネイ師らイラン首脳部の人物が死亡し、革命防衛隊が安全保障および外交政策の決定で影響力を拡大した状況も、こうした判断に影響を及ぼした。
ホワイトハウスは、イラン交渉団の決定権が革命防衛隊によって制約されているとの判断のもと、革命防衛隊指導部と意思疎通する非公式チャンネルが必要だと認識したとアクシオスは伝えた。
◇「アルビル会談」を推進するもののイラン側が「イスラエルによる暗殺」を懸念し実現せず
これを受け、当時のトゥルシー・ギャバード国家情報長官(DNI)は5月10日ごろ、トランプ大統領とJ・D・バンス副大統領の承認を得て、米国と革命防衛隊指導部の双方から信頼されているバルザニ氏に連絡し、アフマド・バヒディ革命防衛隊総司令官と接触できるよう協力を求めた。
バルザニ氏はこれを受け入れ、5月14日、革命防衛隊関係者が暗号化通信が可能な電話を持ってクルド自治地域の中心都市アルビルにあるバルザニ氏の執務室を訪れた。
バルザニ氏はバヒディ総司令官に、革命防衛隊もイラン交渉団と同じ立場なのか尋ね、バヒディ総司令官はイラン交渉団を「全面的に支持する」と明らかにしたという。これはホワイトハウスにも報告された。
その後、ホワイトハウスはバルザニ氏に、アルビルで米国と革命防衛隊の高官による極秘会談を仲介するよう要請した。イラン側は会談の可能性を排除しなかったものの、交渉団がアルビルに滞在したり移動したりする過程でイスラエルが暗殺を試みる可能性があると懸念し、結局アルビル会談は実現しなかった。
アクシオスは「トランプ政府が現在および今後の交渉で直面する核心的な課題は、実際に実権を握る人物と対話できているかを確認すること」と伝えた。
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