ドナルド・トランプ米大統領が11日(現地時間)、メリーランド州のアンドルーズ統合基地でエアフォースワンに向かって歩いている。ロイター=聯合ニュース
トランプ大統領がすでにイランとの全面戦争の代わりに経済的圧力戦略へ迂回したとの見方が出る中、米中央軍(CENTCOM)は11日(現地時間)、米国の対イラン封鎖に違反しようとしたパナマ船籍の船舶にミサイル攻撃を加えた。イランとの全面戦争よりも封鎖を通じた経済的圧力を強化しようとする意図とみられる。
◇全面戦争の代わりに封鎖…封鎖網を突破しようとする船舶を攻撃
米中央軍はこの日、X(旧ツイッター)を通じて「パナマ船籍の貨物船『ベラノバ』がイランの港に向けて航行し、米国の対イラン海上封鎖に違反しようとしたため、米軍が操舵装置を無力化した」と明らかにした。攻撃には米海軍のMH-60ヘリコプターから発射された精密誘導空対地ミサイル「ヘルファイア」2発が使われた。
中央軍は同船が「米軍の度重なる警告を無視した」とし、「米国の対イラン封鎖措置が全面的な水準で維持されている」と強調した。続けて「封鎖に違反しようとした商船55隻に別の航路を案内する一方、非協力的な船舶3隻を無力化し、2隻には乗船検査を行った」と付け加えた。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ベラノバが攻撃を受けた場所はパキスタン海岸から約71カイリ(約131キロ)離れたオマーン湾西部の海域だ。イランとの全面戦争ではなく、イランへの出入りの経路を根本的に遮断する、いわゆる経済的な「兵糧攻め作戦」の一環とみられる。
◇「ホルムズ掌握作戦、成功を確約できない」
こうした流れに関連し、NBC放送はこの日、「米軍情報当局がトランプ大統領に対し、軍を動員してホルムズ海峡を掌握する作戦を展開する場合、相当な時間がかかり、致命的かつ莫大な代償を払うことになると報告した」と報じた。
情報当局は特に、ホルムズ海峡掌握作戦の過程で多数の戦死者が発生するなど、被害は避けられないとの判断を伝え、トランプ大統領がこれを受け入れたとされる。
NBCは、ホルムズ海峡掌握作戦の成功を確約できないとの判断が欧州や湾岸諸国にも共有され、逆に米国にも同様の評価が伝えられていると付け加えた。
「ホルムズ海峡の掌握、成功を確約できない」との報告に…トランプ氏、結局制裁に回帰か(2)
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