中国の長征7号改良型運搬ロケットが10日(現地時間)、打ち上げに失敗した場面。聯合ニュースTVキャプチャー
国営新華社通信は10日(現地時間)午後8時2分ごろ、中国・海南省文昌宇宙発射場から「中星4B衛星」を搭載した長征7号改良型運搬ロケットが打ち上げられたが、飛行中に異常が発生し、任務に失敗したと報じた。ロケットは1段目の分離が行われる前に爆発し、ロケットと衛星はいずれも失われた。
香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)などによると、一部の専門家は、空気力学的圧力が最大になる時点付近でロケット上部が折れたようだとし、異常発生後にロケットの飛行終了システムが作動して爆発した可能性があると推定した。
長征7A型が打ち上げに失敗したのは2020年3月に続き2回目だ。このモデルは2021年以降、10回余りにわたって打ち上げ成功を続けており、最近では先月29日にも衛星の打ち上げに成功していた。
星島日報によると、中国の航空宇宙ロケットの打ち上げ失敗は今回が今年に入って4回目だ。1月17日には中国の宇宙企業が1日に2回、ロケットの打ち上げに失敗したこともあった。
一方、SCMPは、今回の長征7Aロケットに搭載された「中星4B」について、世界の利用者にラジオ・テレビおよびその他の通信サービスを提供する衛星だと紹介した。そのうえで「(4Bなど)番号が小さい中星衛星は軍事用通信に使われているとされる」と伝えた。中星4Bに関する詳細は公式に公開されたことはないが、価格は10億元(約236億円)以上と伝えられていると説明した。
今回の打ち上げ失敗が今後の他の打ち上げ日程にも影響を及ぼす可能性がある。SCMPは、24日に長征7Aと同じ系列のエンジンを使用する長征5号が嫦娥7号月探査機を搭載して打ち上げられる予定だとし、今回の失敗がエンジンの欠陥によるものと判明した場合、打ち上げ日程に支障が生じる可能性があるとの見通しを示した。
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