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「左派躍進」で党分裂、オバマ氏が登場…エルサイード氏と電話で「結束」呼びかけ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

バラク・オバマ元米大統領。AP=聯合ニュース

米中間選挙の予備選で進歩・左派候補が相次いで躍進し、民主党が「支持拡大のジレンマ」に陥る中、党の結束に向けてバラク・オバマ元米大統領が自ら乗り出した。高い支持率を記録して退任した後も依然として党内で決定的な影響力を持つオバマ氏が乗り出した背景には、理念的傾向の違いから生じる内部の分裂は中間選挙での必敗につながるほかないという危機感が作用したものとみられる。

9日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、オバマ氏は7日、最近行われたミシガン州の民主党連邦上院議員候補を選ぶ予備選で勝利したアブドゥル・エルサイード氏と電話で話した。イスラム教徒で医師出身の進歩派であるエルサイード氏は4日の予備選で、党指導部の支持を受けた中道派のヘイリー・スティーブンス連邦下院議員を1.0ポイント差で破って勝利した。


エルサイード氏の選挙陣営によると、オバマ氏はエルサイード氏との電話で、11月の中間選挙を前に党が結束を図る方法などについて話し合った。オバマ氏は同じ日の予備選で敗れたスティーブンス氏とも電話で話し、結束の必要性を訴えた。


エルサイード氏はこの日のテレビインタビューで、オバマ氏から電話があったことに感謝を示し、「非常に温かい会話を交わした」と述べ、光栄だと語った。また、11月の中間選挙でオバマ氏が自身とともに遊説してほしいとの思いも示した。

当選すれば初のイスラム教徒の上院議員として議会入りすることになるエルサイード氏は、しばしばオバマ氏と比較されてきた。新進政治家として短期間で全国的な知名度を高めた2人は、ともに移民の息子であり、優れた演説家として大衆の心をつかむことに長けているという共通点があるためだ。

ただ、オバマ氏が自ら乗り出したのは、エルサイード氏への支持というより、ミシガン州予備選の後遺症への懸念からだとみる向きが多い。NYTも、オバマ氏は台頭する新進政治家には相手を選んで連絡を取る傾向が強いと説明しており、今回エルサイード氏に電話したことは、それだけオバマ氏が現在の状況を深刻に受け止めているという意味にも解釈できる。既存指導部が抑えられなかった党の世代交代と理念的変化を受け入れながらも、それによる分裂が本選に響かないよう、自ら管理に乗り出した可能性があるということだ。

実際、ミシガン州の予備選後、民主党では進歩派と中道派の分裂が浮き彫りになっている。ドナルド・トランプ大統領と共和党が民主社会主義系の民主党候補を「共産主義者」と決めつけるなど、急進左派のイメージが中間選挙の本選で有権者の投票行動にどう影響するかも、民主党が頭を悩ませている点だ。進歩層の結集には役立つ可能性があるが、激戦州で中道派の有権者や無党派層まで取り込むうえでは、むしろ障害となる可能性もあるためだ。

特にミシガン州は、今回の中間選挙で民主党が上院を奪還できるかどうかを左右する重要な勝負どころだ。ミシガン州はペンシルベニア州、ウィスコンシン州とともに民主党が強さを見せてきた「ブルーウォール」の激戦州だ。オバマ氏は2回の大統領選でミシガン州をいずれも守り切ったが、2024年の大統領選で民主党候補のカマラ・ハリス氏はブルーウォール3州すべてで敗北した。

退任から10年近くが経ったオバマ氏の介入は、現在の民主党内で進歩派と中道派の双方に権威を持つことのできる重鎮が、それだけ乏しいことの裏付けでもある。ジョー・バイデン前大統領は前回の大統領選敗北の責任を免れないうえ、がんで闘病中だ。現在の党指導部については、党内の進歩派有権者がすでにワシントンの既得権層と認識しており、調整役にはなれないとの評価が多い。ライバルのスティーブンス氏を支持していたチャック・シューマー民主党上院院内総務は予備選後、エルサイード氏との電話で「あなたが私を好きになる必要はない。勝ってくれさえすればいい」と語った。



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