6日午前、仁川(インチョン)国際空港第2ターミナルのベンチでホームレスとみられる人が眠っている様子。ピョン・ミンチョル記者
最近、厳しい猛暑が続く中、仁川空港ではホームレスとみられる人たちが急増している。すべてのホームレスが利用客に迷惑をかけているわけではないが、一部はごみをあちこちに捨てたり、飲酒したりするなどの迷惑行為をしている。授乳室や従業員休憩室など、本来用途が定められている場所を無断で占有したり、ひどい場合にはコンビニエンスストアで万引きをしたりするケースもある。ある清掃スタッフは「見回っていると、あちこちにホームレスがいる。中には所かまわず放尿して、そのまま立ち去る人もいる。苦情が入ると、私たちがすぐに清掃に向かっている」と話した。
仁川国際空港公社は、子会社の仁川空港運営サービスにホームレスのモニタリング業務を委託している。仁川空港運営サービスでは、ホームレスを長期(2週間以上)と短期に分けて管理している。こうしたホームレスは、仁川空港第1・第2ターミナルを合わせると、普段は数十人、多い時には約200人にまで増えるという。同社の関係者は「最近は夏の休暇シーズンで空港利用客が増えているため、ホームレスの行動を普段以上に注意深く見守っている」と話した。
しかし、ホームレスを説得したり、別の場所へ移動させたりする有効な手立てはない。この日会ったホームレスの多くは、「どこから来たのか」「空港でどれくらい過ごしているのか」といった質問に対し、「取材には応じない」と言って手を振り、取材を断った。空港職員も説得して別の場所へ移動するよう勧めているが、かえって腹を立てることが多いという。仁川国際空港公社や仁川空港運営サービスとしては、騒ぎを起こしたり犯罪を犯したりしない限り、これといった対応策がないのが実情だ。空港施設法に基づいてホームレスに交付する退去命令書にも、法的な強制力はない。
退去命令書には、「直ちにホームレスとしての滞在をやめ、旅客ターミナルの外へ退去してください。退去要請に従わない場合は、空港施設法第67条の2に基づき、罰金、拘留または過料の対象となります」と記されている。仁川空港運営サービスの関係者は、「最近は指導の回数を増やし、帰宅や移動を積極的に勧めているが、意思疎通が難しい」としたうえで、「家族の連絡先を調べて連絡を取ったこともあるが、家族もほとんど関心を示さなかった」とため息をついた。
これに関連し、路上生活者支援団体「ホームレス行動」は、仁川国際空港公社が行っているホームレスへの退去指導に反発し、3日に声明を発表した。ホームレス行動は、「ホームレスが仁川空港にとどまっているのは、ほかに選択肢がない状況で、生き延びるためにやむを得ず取っている行動だ」とし、「国家が果たすべき責務を放棄したことで生じた危機を一時的に避けるための、緊急避難的な性格を持つものだ」と主張した。
そのうえで、「空港公社は仁川市をはじめとする関係機関と連携し、実効性のある対応体制を整えるべきだ」と求めた。空港内で騒動やトラブルが起きる状況について、「ホームレス行動」の活動家イ・ドンヒョン氏は、「誰が行ったかに関係なく、違法行為として判断すればよい」としながらも、「関連法を過度に適用して処罰しようとするのは問題だ。ホームレスは住所が不明であることを理由に、より重い処罰を受けるケースが少なくない」と述べた。
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