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在庫が危険水準まで落ち込む米軍の武器庫…「THHAD80%減、精密打撃ミサイルは払底」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

昨年8月27日、ドイツの防衛産業企業ラインメタルの新工場開所式で地対地ミサイルATACMSが展示された。[写真 ロイター=聯合ニュース]

米国が5カ月以上続くイラン戦争により高高度防衛ミサイル(THHAD)など迎撃ミサイルと精密打撃ミサイルの在庫が危険水準まで落ち込んでいるとの懸念が拡大している。ミサイル在庫が急速に消費され対イラン軍事オプションだけでなく、中国、ロシア、北朝鮮などが起こしかねない潜在的紛争に対する備えにも悪影響を与える恐れがあるとの指摘が出ている。

CNNは4日、「米軍高位指揮官が『国防総省の弾薬備蓄が危険なほど不足している』と警告する中で、特に主要防空システム備蓄はイラン戦争期間に大きく枯渇した」と報道した。CNNによると、イラン戦争勃発後に米軍のTHHADミサイルは備蓄量の約80%を使い、パトリオット迎撃ミサイルは概ね半分がなくなった。


米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は最近、米軍の迎撃ミサイル在庫がイラン戦争前と比べ40%水準に落ち込んだという分析を出した。戦争開始直前の2月27日基準で米軍はTHHAD452基、パトリオットミサイル2330基を保有していたが、5カ月後の7月27日基準ではTHHADが234~278基、パトリオットが759~827基と大幅に減ったというのがCSISの推定だ。


◇「精密打撃ミサイルとATACMSは事実上使い果たす」

長距離精密打撃ミサイルの在庫は底をついた状態という。ロイター通信はこの日、複数の消息筋の話として「米軍が精密打撃ミサイル(PrSM)と地対地ミサイルATACMSを事実上すべて使い果たした」と報道した。トマホークミサイル備蓄も半分近く減少したと伝えた。

米軍が操縦士の被害リスクを減らすため遠距離精密打撃武器を中心に作戦を展開し在庫が急速になくなっていると分析される。このためイランに大規模空爆を再開する場合、危険度が高い有人爆撃機投入に依存することになるとの見方が出ている。

これに対し米国防総省は武器調達に拍車をかけている。国防総省は最近、ロッキード・マーチンと7年間586億2000万ドル(約8兆2418億円)規模のパトリオット供給長期契約、7年間350億ドル規模のTHHAD生産増大予備契約を締結するなど、迎撃ミサイル獲得で速度戦を展開している。

◇THHAD在庫回復に3年以上所要の予想

問題はミサイル補給速度が遅い点だ。米国防総省に毎月引き渡されるのはトマホークミサイル約15基、パトリオットミサイル約20基にとどまる。CSISはTHHADミサイルの在庫をイラン戦争前の水準まで戻すのに3年以上かかると予想した。パトリオットミサイルもやはり生産拡大が推進されているが完全な在庫回復には数年が必要なものと分析される。

米国の武器不足はトランプ大統領の対イラン軍事作戦オプションにも制約になっている。CNNはトランプ大統領が先週末に大規模空爆を計画しながらこれを電撃保留する過程で、軍首脳部がミサイル在庫不足問題を提起したと伝えた。

◇武器不足、対イラン軍事オプションに制約

ケイン統合参謀本部議長も先月末のホワイトハウスの会議で、トランプ大統領に武器在庫不足に対する懸念を示したという。CNNは軍消息筋の話として「こうした懸念は週末に計画された軍事作戦を中止する理由になると判断させた」と伝えた。

ホワイトハウスはこうした懸念を一蹴している。ホワイトハウスのケリー首席副報道官は「米軍はトランプ大統領のすべての戦略目標を達成してあまりある十分な弾薬と備蓄物資を保有している」とCNNに話した。国防総省のパーネル報道官も「米軍は世界最強であり、大統領が望む時間と場所で作戦を遂行するのに必要なすべての能力を備えている」と強調した。

◇中ロ朝対象の米軍抑止力低下の懸念

だが米国の防空網への依存度が高いサウジアラビアとアラブ首長国連邦など湾岸諸国は米国の迎撃ミサイル在庫不足がイランのミサイルとドローン攻撃を防御する能力に悪影響を与えかねないと懸念しているとCNNは伝えた。米軍が長期にわたり対イラン空爆を遂行できる能力に疑問を提起したりもした。

さらに世界的な安全保障構図にも影響を与えかねないとの懸念が出ている。米軍の戦力空白が長期化する場合、中国とロシア、そして北朝鮮を対象にした軍事的抑止力が弱まり、それだけこれらの国が挑発的行動に出る可能性を拡大しかねない点からだ。



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