台風展望台
特に北朝鮮は今年上半期に入って作業投入人員を増やしながら「MDLの国境線化」に拍車をかけている。軍消息筋によると、昨年上半期に西部・中部・東部戦線のMDL以北地域に投入された作業人員は1000人余りだったが、今年上半期は3000~5000人に増えた。夏季の7~8月にも大雨の日を除いて作業を続けたという。
北朝鮮軍の要塞化作業で、北側の非武装地帯(DMZ)の地形も徐々に変わりつつある。戦線別に差はあるが、通常「MDL沿いの草木を除去して土地を平坦にする不毛地化→対人用地雷の埋設→電流が流れる三重推進鉄柵の敷設→戦術道路の造成→従来の北朝鮮軍の警戒所(韓国軍の監視小隊・GP)構築→主要戦術道路の軸線に沿った対戦車防壁の建設」という順序で進められているという。対戦車防壁はMDLから2キロ離れた北方限界線(NBL)に造成されている。
特に不毛地化作業は北側が判断するMDLに沿って進行しているが、このため昨年はMDLの南側地域に北朝鮮兵が越境する状況が相次いで発生し、韓国軍による警告放送や警告射撃が繰り返し行われた。北朝鮮軍も韓国側の警告射撃に敏感な反応を示し、政府レベルで警告射撃を自制する案が検討されたりもした。
軍の作戦遂行手順によると、MDLを基準に以北50メートルまで北朝鮮軍が南下すれば警告放送をし、MDLを越えて南側に進入した場合は標的地などに警告射撃をする。MDL以南50メートルを越えてさらに南下を続ければ、原則として照準射撃も可能だ。
しかし軍消息筋によると、今年上半期には韓国軍の警告射撃が一度も行われなかった。これは不毛地化作業が昨年末までにほぼ完了し、北朝鮮軍がMDLを越境する事例が減ったためと軍当局は分析した。
MDL付近の作業が事実上完了し、鉄柵の敷設や戦術道路、対戦車防壁の造成など後方作業に集中していることを意味する。これは金正恩委員長が望む「国境線化」が遠くないという意味でもある。韓国軍の合同参謀本部も1~2年以内に要塞化作業が完了する可能性があると予想しているが、これは当初の予想よりも速いペースだ。
軍内外では、北朝鮮軍が自ら設定したMDLがそのまま固定化するのではという懸念の声が出ている。北朝鮮の論理に基づく「国境線」なら脱北防止に焦点を置くべきだが、対人用地雷を推進鉄柵の後方ではなく前方に埋設したというのは韓国側を狙った用途と見ることができるからだ。
峨山(アサン)政策研究院のチョン・ギョンジュ研究委員は「北の戦術道路は単に脱北を取り締まり、南北交流を断つという防衛的な意味だけを持つのではない」とし「最近、北が最前線に配備した放射砲を増やして軍事活動を強化しているのと同じ脈絡」と指摘した。
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