コンビニエンスストア「CU」で、配達員がコーヒーを受け取り、配達の準備をしている。[写真 CU]
極限の猛暑が日常を変えている。まず、できるだけ外出を控える、いわゆる「巣ごもり消費」が広がっている。業界関係者は「7~8月の休暇シーズンは通常、配達需要が減るが、今年は家で過ごす人が増えたことで、異例なほど注文が集中している」と話した。
歩いて数分で行けるコンビニですら、配達を利用する消費者が増えている。主要コンビニ各社は、オンラインで注文すると1時間以内に商品を届ける「クイックコマース」サービスを運営しており、ほとんどが半径1.5キロ以内の近距離配送となっている。GS25によると、今月1~3日のクイックコマースの売上は前年同期比約2倍(97.5%増)となった。
同じ期間、CUのクイックコマースの売上も280.7%増加した。熱帯夜が続いていることから、氷やアイスクリームの注文が大幅に増えている。
飲食店やカフェの配達注文も急増している。配達アプリ「配達の民族」によると、7月25日~8月2日の期間、サムゲタンやウナギ料理、鴨料理といった滋養食や、かき氷、コングクス(冷たい豆乳スープの麺)、冷麺の注文数は、1カ月前の同じ期間と比べていずれも2桁の伸びを記録した。
配達員のイさん(31)は「3キロ以内の近距離配送もかなり増えた。アスファルトの照り返しは厳しいが、配達依頼がひっきりなしに入るので走り続けている」と話した。地方自治体と配達業界は、配達員向けの休憩所を拡充して運営している。
インターネット通販では、主に調理が簡単な家庭向け簡便食(HMR)の注文が目立っている。7月25日~8月2日、SSGドットコムの「SSG配送」の注文件数は前年同期比15%増加し、冷凍・冷蔵の簡便食の売上もそれぞれ44%、30%増加した。
冷房設備が整ったショッピングモールには、「モールカンス(ショッピングモール+バカンス)」を楽しむ人々が集まっている。必要な物だけを買って帰る「目的型消費」ではなく、暑さを避け、一つの施設で買い物も食事も楽しむ「滞在型消費」が定着しつつある。
7月25日~8月2日、ロッテ、新世界、現代百貨店の来店客数は、前週と比べてそれぞれ30%、14%、17%増加した。主要店舗の売上もいずれも2桁の伸びを記録した。同期間、百貨店3社の飲食(F&B)売上は、それぞれ40%、20%、21%増加した。複合商業施設「ソウル・蚕室(チャムシル)ロッテワールドモール」の場合、今月1~2日の2日間の来店客数は45万人に達した。これを受け、百貨店各社は、顧客の滞在時間を延ばそうとポップアップストアを開設したり、体験型コンテンツを拡充したりしている。
淑明(スンミョン)女子大学消費者経済学科のイ・ホンジュ教授は「気温は今や消費を左右する核心的な変数になった」としたうえで、「猛暑が日常化するほど、百貨店やショッピングモールは顧客の滞在時間を延ばす空間マーケティングを、流通業界はクイックコマースなど迅速な配送競争を一層強化していくだろう」との見方を示した。
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