ドナルド・トランプ米大統領が22日(現地時間)、ワシントン近郊メリーランド州のアンドルーズ統合基地で、大統領専用機に搭乗するため移動している。AP=聯合ニュース
トランプ大統領が全面戦争への突入に軸足を移すのに先立ち、米情報機関は現在のような限定的な空爆だけではイランを屈服させることは難しいと判断したことが分かった。政治的にも、11月の中間選挙を前に国際原油価格の再高騰を放置することはできないとの見方が出ている。
◇「攻撃決定は目前…十分な苦痛を味わっていない」
トランプ大統領は同日、米ニュースサイト「アクシオス(Axios)」のインタビューで、「これまで以上に大規模な攻撃を検討している」とし、「(攻撃の)決定を下す直前であり、準備はすべて整った」と述べた。
13日間続いている限定的な空爆を超えた、本格的な全面戦争に相当する大規模攻撃を検討しているという意味だ。トランプ大統領はさらに、「私が要請すればイスラエルは2分以内に(攻撃に)加わる」と述べ、全面戦争に備えたイスラエルとの事前協議も終えていることを示唆した。
紅海を航行するタンカーを攻撃しているイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対しては、「このようなこと(商船への攻撃)を再び行えば、フーシ派はイランの代理勢力である以上、イランに責任を負わせる」とし、「フーシ派も標的となる」と警告した。
トランプ大統領は続けて「イランは交渉を望んでいる」としながらも、「彼らはまだ十分な苦痛を味わっていない」と主張した。全面戦争に相当する攻撃でイランを完全降伏させた上で、米国の要求を100%受け入れさせる形での交渉を構想しているとの見方が出ている。
◇「空爆だけでは限界…『終わりなき戦争』への懸念」
トランプ大統領が全面戦争への突入を命じるのは間近との観測が出る中、CNNは同日、当局者2人の話として、「中央情報局(CIA)と国防情報局(DIA)はいずれも、現在のような空爆だけではイランの交渉姿勢を変えることはできないと判断した」と報じた。
シンクタンク「中東研究所(MEI)」のイラン専門家アレックス・バタンカ氏もCNNに対し、「イランはトランプ大統領の意思よりも長く持ちこたえられると信じ、経済的・軍事的苦痛に耐えている」と指摘した。
イランが持久戦を続けられる理由として挙げられているのがホルムズ海峡だ。海峡封鎖によって世界全体に原油価格上昇の負担を負わせられることが証明されており、イエメンのフーシ派が紅海の航路まで封鎖することに成功すれば、その影響はさらに大きくなる可能性がある。イランが中東諸国のエネルギー施設を集中的に攻撃しているのも、世界に供給される中東産原油を遮断する戦略とみられている。
実際、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は同日、イランがイラクのアリ・アルザイディ首相のテヘラン訪問を通じて伝えられたトランプ大統領の停戦提案を拒否したと報じた。NYTによると、イランは「ホルムズ海峡の支配権問題を解決しないまま残す一時的な合意には関心がない」との意思を伝えたという。
CNNは、イランとの報復の応酬が続けば、米軍のさらなる人的被害を招くだけでなく、ホルムズ海峡を、トランプ大統領がこれまで批判してきた「終わりなき戦争」のような長期的危機状態に陥らせる可能性が高いと指摘した。
ついに「死の白鳥」を投入したトランプ氏…「空爆だけでは限界と判断」(2)
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