HD現代重工業が昨年、フィリピン海軍に引き渡した3200トン級護衛艦。カナダ潜水艦受注戦で苦杯をなめた韓国造船は中東、東南アジア、欧州などで相次いで受注競争をする予定だ。 [写真 HD現代重工業]
22日、造船業界によると、サウジ海軍現代化事業でHD現代重工業は護衛艦を、ハンファオーシャンは潜水艦を引き受けて受注競争に加わることで暫定決定した。業界関係者は「両社間の主力分野を分けて参加するという共感が形成された」と明らかにした。サウジは6000トン級護衛艦5隻(3兆ウォン規模)と潜水艦4~6隻(5兆ウォン規模)の導入を検討している。早ければ今年中に事業者を選定する予定だ。業界ではドイツのティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)、フランスのナバル・グループ、スペインのナバンティア、イタリアのフィンカンティエリなど欧州を代表する造船会社がサウジアラビアの受注競争に参加すると見ている。
サウジアラビアの受注競争もカナダの潜水艦事業と同じく、艦艇の性能だけでなく現地産業への貢献度が成否を左右するとみられる。HD現代はサウジアラビア国営企業アラムコなどと合弁で「IMI造船所」を設立し、サウジ市場に注力してきた。最近は現地の船舶エンジン会社「マキン」と、海軍艦艇事業の協力に関する了解覚書(MOU)を締結し、パートナーシップをさらに強化した。
ハンファも今年2月、サウジのリヤドで開催された中東最大防衛産業展示会「WDS2026」にハンファオーシャン・ハンファエアロスペース・ハンファシステムなどが参加して陸・海・空輸出パッケージを紹介する一方、現地エネルギー・国防技術企業ともMOUを締結した。
東南アジア、欧州などでも艦艇受注競争が予告されている。業界関係者は「カナダやサウジのように規模が大きい事業は『韓国ワンチーム』で出場できるが、小規模な事業では企業別に競争するしかない」と話した。
最初に勝負の行方が決める事業はタイの4000トン級次世代護衛艦1番艦導入事業だ。8000億ウォン前後の1番艦を導入する事業にHD現代、ハンファの双方がそれぞれ挑戦状を出した。1番艦以降、同級艦艇を追加導入する事業も予定されていて、事業規模はさらに拡大する可能性がある。タイ現地ではすでに事業者は決定し、今月中に発表されるという報道が出ている。HD現代重工業は現地建造率40%を強調し、ハンファオーシャンは過去のタイ海軍艦艇建造経験をアピールした。
ギリシャも老朽潜水艦に代わる次世代潜水艦4隻を導入する予定だ。欧州防衛産業企業が掌握するギリシャ市場は韓国造船には挑戦的な市場だ。今回の潜水艦受注競争はまだ具体化されていないが、、ドイツのTKMSやスウェーデンのサーブなどが有力な競争相手に挙がる。ギリシャも自国内の建造を受注の主要条件とする中、HD現代とハンファオーシャンはともにギリシャ現地造船所とMOUを締結し、受注の準備に入った。フィリピン、エジプトなどでも潜水艦導入事業が予定されていて、韓国造船の海外受注競争は続く。
元予備役海軍大佐のムン・グンシク漢陽大公共政策大学院特任教授は「政府が仲裁者の役割をし、海外で各社が持つ水上艦(HD現代)、潜水艦(ハンファオーシャン)の強みを生かして協力するべき」とし「カナダ潜水艦事業では脱落したものの韓国造船の技術力は認められた。受注が停滞する欧州企業を抜いて世界市場で競争する力は十分にある」と話した。
この記事を読んで…