2025年7月31日(現地時間)、エジプトのスエズ運河を通過する船舶 [ロイター=聯合ニュース]
ロイター通信は21日(現地時間)、「アジアの石油精製企業は、サウジアラビアの紅海沿岸のヤンブー港を出発した原油を北上させ、エジプトのスエズ運河を通過した後、アフリカの喜望峰を回ってアジアへ輸送することを検討している」と報じた。これは、ヤンブー港から紅海を南下してバブ・エル・マンデブ海峡を通過してアラビア海に入る従来の航路とは逆方向に進むもので、従来のルートを大きく迂回する長距離航路となる。ロイター通信は専門家の話として「スエズ運河を経由する迂回航路を利用した場合、輸送期間は最大で4週間延びる」と伝えた。航行距離が長くなることで運賃や燃料費の負担も増える。
前日、サウジアラビアとの軍事的緊張を理由にフーシ派が紅海の南側の出入口バブ・エル・マンデブ海峡の封鎖を予告したことを受け、企業は新たな輸送ルートの確保に動き出した。海運業界によると、韓国の現代オイルバンクも同日、スエズ運河と紅海・地中海を結ぶエジプトのスメド・パイプラインの利用条件を含め、ヤンブー港で原油を積載する超大型原油タンカー(VLCC)を物色したと伝えられた。
原油を満載したタンカーはその巨大な船体のため、喫水(draft=水中に沈む船体の深さ)制限でスエズ運河をそのまま通過するのが難しい。このため紅海で原油の一部をスメド・パイプラインを通じて地中海側に移した後、積載量を減らした船舶がスエズ運河を通過し、地中海でまた原油を積む方法が一般的に利用されている。金融情報会社LSEGと海運データ会社ケプラーによると、ヤンブー港からインド西岸に向かっていたリベリア船籍のタンカー「ロドス号」も進路を変更し、目的地をスエズ運河に設定したことが確認された。
ケプラーの原材料リサーチ責任者マット・スミス氏はロイター通信に対し、「タンカーの運航パターンが変化しているのは、船会社がフーシ派の脅威を深刻に受け止めているという意味」と述べた。続いて「先月バブ・エル・マンデブ海峡を通過したサウジアラビア産の原油および石油製品の輸送量は1日あたり400万バレルを超え、過去最大を記録した」とし「フーシ派による航行妨害はサウジアラビアにとって特に難しい時期に発生した」と付け加えた。
フーシ派による封鎖宣言以降、タンカーの引き返しが相次いでいる。DPA通信やブルームバーグ通信などによると、フーシ派は海上封鎖の警告を発令した後、24時間で6隻の船舶が航路を変更して引き返したと発表した。フーシ派による海上封鎖が現実化した場合、世界の原油供給網は大きな打撃を受けると予想される。海運分析会社ケプラーによると、ホルムズ海峡に続いてバブ・エル・マンデブ海峡まで正常に機能しなくなる場合、世界の原油供給量の約25%が影響を受けるという。
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