ドナルド・トランプ米大統領が19日(現地時間)、ワールドカップ(W杯)決勝を観戦した後、メリーランド州アンドルーズ統合基地でエアフォースワンを降り、記者団の取材に応じている。[AP=聯合ニュース]
中東には現在、約5万人の米軍が駐留している。米軍の防空網がイランのミサイル攻撃を防げなかったことが明らかになり、中東の米軍の安全を保障できないのではないかとの懸念が広がっている。
◇「イランのミサイル3発、米防空網を突破」
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日(現地時間)、「ヨルダンの米軍基地を攻撃し、米兵2人を死亡させたイランのミサイル攻撃は、米軍の防空網を突破し、兵士らが生活していたプレハブ宿舎に直撃していたことが判明した」と報じた。
当時の空襲状況に詳しい当局者らによると、イランはヨルダンのムワッファク・サルティ空軍基地に対し弾道ミサイル攻撃を行い、このうち3発が米軍の防空網を突破して基地内に着弾した。
最初のミサイル攻撃では、ミサイルの破片が体育館を直撃したが、空襲警報のサイレンが鳴ったため、兵士らはバンカーへ避難した。一部の兵士は避難中に負傷したものの、死者は出なかった。続いて2発目のミサイルが航空機格納庫を直撃したが、格納庫は空だったため人的被害はなかった。
その後、3発目のミサイルが兵士らが生活していたプレハブ宿舎を直撃した。WSJによると、兵士用宿舎にミサイルが着弾する前に警報が鳴ったものの、全員がバンカーへ避難することはできず、2人が死亡したという。
死亡した2人の兵士は、タイラー・フィーハン中尉とイサベラ・ゴンザレス二等兵と確認された。身元が公表されていない3人目の兵士は行方不明となっている。死亡した兵士らが居住施設内にいたのか、それとも避難中に屋外で攻撃を受けたのかは明らかになっていない。
◇米軍5万人が攻撃の脅威にさらされる…米軍はコメント拒否
米軍基地の中でも最高水準の防空能力を備える空軍基地に、イランのミサイル3発が防空網を突破して相次いで着弾したことは、中東に駐留する米軍の安全を保障することが難しいことを示唆している。現在、中東に駐留する米軍兵力は5万人に達する。
中東に駐留する米軍を統括する米中央軍(CENTCOM)は、イランの攻撃による戦闘被害についてWSJからコメントを求められたが、応じなかった。イランはSNSを通じて基地の被害状況を捉えた衛星写真を公開しており、その中には居住区域とみられる場所も含まれている。
イランは特に、安価なドローンを先行して投入し、米国や中東諸国の防空兵器を消耗させた後、弾道ミサイルで攻撃する戦術を用いてきた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は17日、米兵の死者が出た当時、「空軍基地は5日間で4回の攻撃を受け、この過程で米兵数十人が負傷し、複数のヘリコプターが損傷した」と報じた。継続的なイランのドローン攻撃によって空軍基地の防空能力が消耗したため、その後に飛来したミサイルを迎撃できなかった可能性があるという。
WSJは、イランが米国の防衛システムへの対抗策として、極超音速で飛行し、急降下中も機動できるミサイルを発射していると報じたことがある。
「米防空網、3発のミサイルに突破される」…イランのミサイルにおびえる米軍5万人(2)
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