20日に就任する英国のアンディ・バーナム新首相。
バーナム氏は就任直後、ダウニング街10番地の首相官邸前で演説し、高物価に苦しむ国民に「一息つける余裕」をもたらすと約束するとともに、政局の安定と責任政治を強調する予定だ。
また、ウェストミンスター中央政府が持つ権限を地方自治体へ分散することなど5大公約を柱に、「過去40年間の英国政治で最も重要な変化の瞬間をつくる」との決意を示している。
発足する内閣の人事を巡っては、主要閣僚の人選をめぐる観測が飛び交っている。レイチェル・リーブス氏の後任となる財務相には、当初現政権のエネルギー安全保障・ネットゼロ相のエド・ミリバンド氏が有力視されていたが、最近ではシャバナ・マフムード内相が急浮上している。
外相にはミリバンド氏、内閣府の主要ポストにはルイーズ・ヘイ氏の起用が取り沙汰されている。科学技術省を統合する新たなビジネス・貿易省の担当相には、ジョナサン・レイノルズ院内総務が有力視されている。
保健相にはアンジェラ・レイナー氏が内定したと伝えられているが、本人は地方分権や地域格差の是正に強い関心を持っており、最終的な受諾に向けて説得が続いているという。
新政権の主要政策は、国民生活の安定と公共性の回復に重点が置かれる見通しだ。
具体的な政策の詳細はまだ明らかになっていないが、デジタル身分証導入計画を全面的に撤回し、付加価値税、国民保険料、所得税など主要税率を据え置くという党の方針は維持される。
特に国民の生活費負担を軽減するため、バス運賃やエネルギー料金の引き下げを進めるほか、上水道・エネルギー企業の公有化や公営住宅の建設も計画している。
環境団体の反発にもかかわらず、すでに認可された北海油田区域での石油・天然ガス掘削を加速し、生産量を拡大する案も検討中だ。これについてドナルド・トランプ米大統領はソーシャルメディア(SNS)を通じて歓迎の意向を示した。
バーナム首相はメディアとのインタビューで、「失敗の後始末に費用を投じるよりも、早期投資と早期介入によって国民の成功を支える10年計画が必要だ」と述べ、長期的な構造改革を予告した。
正式な首相交代手続きは、前任のスターマー首相がバッキンガム宮殿でチャールズ3世国王に辞表を提出することから始まる。その後、国王がバーナム新党首に新政権の組閣を要請し、バーナム氏がこれを受諾すれば、与党・労働党政権が正式に発足する。
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