スペイン代表のデラフエンテ監督はティキタカに実利的なプレーを加えてチームをW杯優勝に導いた。 [ロイター=聯合ニュース]
スペインは20日、米ニューヨーク・ニュージャージー競技場で行われた北中米W杯の決勝で、延長戦の末アルゼンチンに1-0で勝利し、FIFAW杯トロフィーを手にした。
スコアを見れば延長戦後半に生まれたフェラン・トーレスの決勝ゴールによる1点差の勝利だが、内容では圧倒していた。ボール支配率(66%対34%)はもちろん、シュート数(20対2)、枠内シュート数(12対0)、パス成功数(762対358)、キーパス(15対2)など、主要な指標でスペインが南米最強のアルゼンチンを徹底的に封じた。
今大会の1次ステージから決勝戦までの8試合を7勝1分けで終えたのを含め、スペインはAマッチ38試合連続無敗(29勝9分け)だ。2024年3月にコロンビアに0-1で敗れて以降、2年以上も敗戦がない。特に今大会の8試合をわずか1失点で終え、歴代最少失点での優勝記録も塗り替えた。これまでの記録は32カ国体制時代に3回(1998年、2006年、2010年)記録した「7試合2失点」だった。
2010年の南アフリカ大会で「ティキタカ(パスワーク中心のポゼッションサッカー)」を武器に頂点に立って以降、栄光と没落の両方を経験したスペインが強いチームに生まれ変わった秘訣について、海外メディアは「静かなる知将」デラフエンテ監督のリーダーシップに注目した。英BBCは「W杯王座を奪還したスペインの成功の秘訣は、実利主義的な戦術とチームワークにある」とし「この2つはいずれもデラフエンテ監督の手腕による結果」と分析した。
かつてのスペインは80%前後の高いボール支配率を維持しながらも敗れるケースが多かった。ティキタカへの対抗策として登場した「密集守備と果敢なカウンター」戦術を打ち破ることができなかったからだ。相手の密集守備に苦戦してカウンター1発に沈む場面がよく見られた。沈滞期のスペインサッカーには「美しいパス中毒者」という皮肉が付きまとった。
デラフエンテ監督はこの慢性的なパス中毒の症状にメスを入れた。ジ・アスレチックは「スペインの戦術の本質は直線性(verticality)と柔軟性(flexibility)にある」とし「デラフエンテ監督の就任以降、無意味なバックパスを大幅に減らし、最前線やサイドに果敢にボールを送り出す方式へと転換した選択が功を奏した」と分析した。ラミン・ヤマル、ニコ・ウィリアムズ、ペドロ・ポロ、マルク・ククレジャなど、速くてエネルギーあふれるタレントを活用して相手の守備陣を揺さぶった。
FIFAによると、スペインは今大会でパス回数(5470回)、パス成功数(4945回)、パス正確性(90%)、クロス(178回)、前方浸透試行(1359回)、プレッシャー下でのパス(1782回)など、スペースの支配とサイドの活用に関する指標の大部分で1位になった。
堅く守りながらも鋭く突き刺す効率的なプレーを可能にしているのは組織力の賜物だ。デラフエンテ監督は2013年にスペインのU-19代表を率いたのを皮切りに、U-21、U-23など世代別代表チームを指揮した後、A代表の指揮棒を握った。この過程でダニ・オルモ、ウナイ・シモン、ミケル・オヤルサバル、ミケル・メリーノなど現在の代表チームの主力メンバーを育てた。
ガーディアンは「デラフエンテ監督がW杯優勝直後に選手と交わした熱い抱擁の中には、2015年のUEFA U-19欧州選手権での優勝当時から続く強い絆がある」とし「華麗なサッカーの代わりに『泥臭くても負けないサッカー』を強調する彼の哲学には、戦術的な柔軟性と深い仲間意識がある」と報じた。
デラフエンテ監督は「サッカーと競争を愛し、日々より良くなろうと努力する選手たちと共に仕事ができるのは祝福だ」とし「このチームの強みは他でもなく選手たちだ。最高の選手たちがいるからこそ、監督として良い結果を出すことができた」と選手を称えた。
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