6月14日、方峴(バンヒョン)空軍基地の滑走路で捕捉された北朝鮮の新型ドローン [プラネットラボ、NKニュース キャプチャー]
米国の北朝鮮専門メディア「NKニュース」は15日(現地時間)、民間衛星会社「プラネットラボ」の衛星写真を分析した結果、方峴空軍基地の滑走路の東端でこのような動きが把握されたと報じた。NKニュースによると、北朝鮮は6月18日から今月5日までの間に、滑走路と誘導路に沿って設置されていた航空機用の防護壁や土砂の山などを撤去したことが把握された。
また衛星写真には、滑走路に向かって6列規模の観覧席2つと、金正恩委員長をはじめとする幹部が使用すると推定される多層構造の中央壇上が設置されている状況が写っていた。観覧席は数百人を収容できる規模で、工事は現在、最終段階にあるとというのが、NKニュース側の分析だ。
方峴空軍基地は、北朝鮮が偵察・自爆ドローンを開発してきた核心施設。昨年は大型ドローンの格納庫を建設し、今年3月には基地内の無人機(UAV)研究・試験・開発・エンジニアリング(RTD&E)施設で、新型の無人戦略偵察機「セッピョル(新星)-4型」と「セッピョル-9型」が並んで置かれている場面が初めて公開された。金正恩委員長も今年3月、方峴基地で「新星-4型」偵察ドローンの試験飛行を視察した。
ドローン関連技術は、北朝鮮がロシア・ウクライナ戦争参戦で得た最も大きな軍事的成果の一つに挙げられる。方峴空軍基地は北朝鮮が偵察・自爆ドローンを開発してきた核心施設だ。北朝鮮軍はロシア・ウクライナ戦争をきっかけにイラン製のシャヘド系列の自爆ドローンに接し、無人機関連の作戦経験を蓄積した。特に、ドローンスウォーム(群ドローン)を活用した非対称自爆攻撃は、相手の防空網を無力化できる現代戦のゲームチェンジャーに浮上した。情報当局は「武器マニア」として知られる金正恩委員長が野心作のドローンをどの程度で公開するかに注目する雰囲気だ。
方峴基地の観覧施設と滑走路の配置を考慮すると、大型の偵察ドローンや戦闘用ドローンの試験飛行に関する行事を開催する可能性が高いというのが、NKニュース側の見方だ。北朝鮮が「戦勝節」を契機に内外に軍事力を誇示してきたという点も、こうした分析を後押ししている。
ただ、NKニュースは、今回の敷地整備作業がドローン試験飛行関連の行事だけでなく、今後ドローン部隊を本格的に運用するための改修作業の一環である可能性も提示した。
北朝鮮が軍関連行事を準備している兆候は平壌(ピョンヤン)でも捕捉されている。北朝鮮当局が軍事パレードの準備場所として活用してきた平壌の美林(ミリム)飛行場で兵力輸送トラックとみられる数十台の車両が、プラネットラボが先月22~23日に撮影した衛星写真で確認された。
北朝鮮は大規模な軍事パレードの場合は2~3カ月前から準備を始め、労農赤衛軍などが主導する小規模な軍事パレードは1カ月ほどの練習期間を設ける。これを踏まえると、戦勝節や政権樹立記念日(9月9日)、労働党創建日(10月10日)などに合わせて軍事パレードが行われる可能性が高いというのが、専門家らの分析だ。
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