W杯パフォーマンスのために訓練するアトラス [写真 現代車グループ]
ボストン・ダイナミクスは最近、自社のホームページで、ロボット犬「Spot」が配送車両から住宅の玄関まで荷物を運ぶ場面を公開した。配送ドライバーが車両から2つの箱を取り出してSpotに載せると、スポットは住宅街を歩いて移動し、玄関の前に箱を置いた後、また戻ってきて宅配車に乗り込んだ。
今回の映像は「ラストワンマイル(商品が最終顧客に届く最後の配送区間)」の配送事業にSpotを活用する手法を見せたものと解釈される。ボストン・ダイナミクスのSpot事業部総括マネージャーのシルバ氏は「物流の多くの部分が自動化されているが、最終的な関門は最後の15メートル区間」とし「現在、この最終配送区間の問題も解決しようとしている」と明らかにした。同社はドローンや車輪型ロボットに比べ、四足歩行するSpotの方が段差などがある不規則な住宅街の環境で安全に玄関先まで配送できる手段と見なしている。
ボストン・ダイナミクスは主要物流企業とラストワンマイル配送事業のテスト運用について協議中と明らかにした。Spotが配送ドライバーと共に週5日、一日200個ずつ荷物を宅配するプロジェクトを進行する計画だ。
ボストン・ダイナミクスは15日(現地時間)、ヒューマノイドロボット「アトラス(Atlas)」が最近の北中米ワールドカップ(W杯)16強戦で披露したボール伝達パフォーマンスの開発過程と舞台裏が入った映像も公開した。アトラスは今月5日、米ニュージャージー競技場で行われたW杯のハーフタイムに登場し、孫興慜(ソン・フンミン)選手らのゴールセレブレーションを真似た後、主審に丁寧にボールを渡して話題になった。
同社によると、大勢の人々がいるスタジアムで審判にボールを渡すためには随時変化する環境に対応する必要がある。このため研究陣はアトラスの反応速度とバランス制御能力を高めることに心血を注いだ。
研究室の床とは異なり不規則な芝生のピッチは弾性や摩擦係数が一定ではないため、足が引っかかったり転倒したりする可能性が高いという点も解決しなければならなかった。研究陣はアトラスの足と芝生の表面との相互作用を追加で学習させ、芝生のピッチで歩いたり走ったりする訓練もさせた。
ボストン・ダイナミクスの関係者は「今回の実演は単なるパフォーマンスではなく、将来的に産業現場で活用されるロボット技術を検証する過程」と述べた。多くの観客が集まったスタジアムで安定的に動くことは、複雑な工場環境で作業することと共通する側面があるということだ。また「サッカーボールを蹴ったり、ボールを渡したりするために必要な全身制御やバランス維持、環境適応技術は、将来的に物体の運搬や部品の操作、生産作業などの現場で要求される動作の基盤になる」と説明した。
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