ジェイ・クレイトン米国家情報長官(DNI)候補が15日(現地時間)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で開かれた上院情報委員会の人事公聴会で発言している。AP=聯合ニュース
この日の上院情報委員会の人事公聴会で、野党・民主党の議員らはクレイトン候補に対し、2020年大統領選挙の勝者が誰だったのかを繰り返し問い、回答を迫った。トランプ大統領はこれまで、民主党のジョー・バイデン前大統領に敗れた2020年大統領選挙は不正選挙によって操作されたものであり、実際には自らが勝利した選挙だったと主張してきた。
民主党議員らは、2020年大統領選挙の勝者がバイデン前大統領であることを確認し、当時の選挙が不正選挙だったとするトランプ大統領の主張が事実ではないことを浮き彫りにするため、クレイトン候補の人事公聴会を利用したとの見方が出ている。民主党は特に、トランプ大統領が16日午後9時に予定している国民向け演説で「選挙の公正性」が主要テーマになるとみられることから、この日の公聴会で不正選挙論の問題点を最大限に浮き彫りにする戦略を立てたとみられる。
上院情報委員会のマーク・ワーナー副委員長(民主党、バージニア州)は、「ジョー・バイデンが2020年大統領選挙で勝利したという事実を認めないのか」と質問した。これに対しクレイトン候補は、「私は選挙結果を否定する人間ではない」とした上で、「ジョー・バイデンは米大統領として認証された」と答えた。クレイトン候補が用いた「認証された(certified)」という表現は、昨年1月に発足した第2次トランプ政権で、上院承認の対象となる政府高官候補らが、議会の人事公聴会などで「2020年大統領選挙の勝者はバイデン前大統領だった」と事実上認めざるを得ない場面で用いてきた表現だ。
ワーナー議員は「バイデンが2020年大統領選挙で勝利した事実を否定していないものと受け止める」と述べて次の質問に移ったが、他の野党議員らはこの点を繰り返し追及した。民主党寄りの無所属であるアンガス・キング上院議員(メーン州)は、クレイトン候補に「2020年の選挙で勝利したのは誰か」と4回連続で質問したが、そのたびにクレイトン候補は「バイデンはわれわれの選挙手続きを経て米国大統領になった。それが全てだ」と同じ答えを繰り返した。
一方、マーク・ケリー民主党上院議員の質問はやや異なっていた。同議員は「バイデンが2020年大統領選挙の勝者として認証された理由を説明してほしい」と質問し、クレイトン候補は「彼は最も多くの選挙人票を獲得した」と答えた。これに対しケリー議員が「だから彼が選挙に勝ったのだ」と述べると、クレイトン候補は「彼はわれわれの選挙手続きに従い、最も多くの選挙人票を獲得し、勝者として宣言された」と語った。
結局、この日の公聴会でクレイトン候補の口から「2020年大統領選挙の勝者はバイデンだ」と明言されることはなかった。ジョン・オソフ民主党上院議員(ジョージア州)が「2020年大統領選挙で勝利したのは誰か」と質問を繰り返した際には、「私は見せ物に巻き込まれたくない」と答え、直接的な回答を避ける場面もあった。クレイトン候補の上院情報委員会での承認採決は来週行われる予定だ。
「2020年大統領選の勝者は誰か」…米情報トップ人事公聴会を覆い尽くした「不正選挙論」(2)
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