11日に米共和党のリンジー・グレアム上院議員が死去した。写真はグレアム議員が2015年10月27日に国会議事堂で開かれた公聴会で演説している姿。[写真 AP=聯合ニュース]
トランプ大統領は12日、CNNのインタビューでグレアム議員の死去について「恐ろしい喪失」としながら哀悼の意を示した。その上で「われわれは彼が亡くなる数時間前にも通話した。彼は『長距離フライトで疲れている』と話したがそれ以外は問題なかった」と話した。グレアム議員は死去前日の10日にウクライナのキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会っていた。
トランプ大統領は続けて「グレアム議員は民主党と共和党の双方とうまく協力できた。民主党と問題が生じれば彼が解決できた。それは多くの共和党員にはできないこと」と話した。
1994年に下院議員に当選し政界入りしたグレアム議員は、その後20年以上にわたり共和党の代表的な外交・安全保障強硬派として活動してきた。2016年の米大統領選挙を控えて繰り広げられた共和党大統領選候補選トランプ氏と競合したが、トランプ政権発足後は彼の核心友軍と位置付けられた。トランプ政権の対外政策を積極的に擁護し、最近のイランとの軍事衝突局面でもトランプ大統領の決定を公然と支持した。
第2次トランプ政権の国政課題を推進するのにも核心的な役割を担った。民主党が強く反発した減税と社会福祉プログラム改編案である「ひとつの大きく美しい法案」を通過させるのに重要な役割をした。また、有権者登録要件を強化する「セーブアメリカ法案」などトランプ政権が推進した主要立法課題の議会通過を支援し、事実上ホワイトハウスと議会をつなぐ核心的な架け橋の役割をしてきた。
政界ではトランプ大統領が議会内最大の友軍を失うことになったとの評価が出ている。共和党が中間選挙を控え民主党の攻勢と党内路線対立に直面する状況でグレアム議員の不在は少なくない打撃になると分析される。特にサウスカロライナで5選に挑戦する予定だった彼の突然の死で共和党は後任候補選定という新たな課題まで抱えることになった。
トランプ大統領は後任問題と関連し、「立派な人物が1人いる」としながらも「いまは言いたくない。リンジーが亡くなってから間もないのであまりに早い」と話した。ただ共和党内ではその人物がだれあれ、グレアム議員の政治的影響力と全国的認知度を短期間に代替するのは容易でないとの見方が優勢だ。サウスカロライナ州のマクマスター知事はこの日、「グレアム議員は代替不可能な人物。そのような人を再び見るのは難しいだろう」と述べた。
グレアム議員の死は米国政界の高齢化問題にも再び関心を集めさせている。ニューヨーク・タイムズによると、現在米上院議員の平均年齢は約66歳だ。グレアム議員と同年代やそれより年上の議員が全体の3分の1を超える。上下院を合わせた連邦議会議員のうち約4分の1が70歳以上だ。
このため議員が過度に高齢化しているという批判が提起されている。議員が70~80代でも長期間現役生活を継続し若い世代が直面する経済的・社会的現実と徐々に乖離しているという指摘も出る。この数年でミッチ・マコネル共和党上院議員(84)のような高齢議員の健康問題と業務遂行能力をめぐる議論が繰り返し起きているのもこうした批判に力を与えている。
一方、国際政治の側面ではウクライナが米議会内の核心支持者を失うことになった。グレアム議員はロシアに対する強硬対応とウクライナへの軍事支援拡大を一貫して主張してきた代表的人物だった。ゼレンスキー大統領とも緊密な関係を維持し、米国議会で超党派的支援を引き出すのに重要な役割をしてきた。CNNは「米国内でウクライナ支援を牽引した象徴的な人物が失われ米国に対する(ウクライナの)外交力が弱まる可能性が大きくなった。グレアム議員の死去がウクライナには政治的打撃になるだろう」と評価した。
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