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「サイダーのようにブクブクと…」 北極の海で発見された「時限爆弾」の正体

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北極海の海底にある永久凍土からメタンが噴出し、気泡が立ち上っている。[写真 韓国・極地研究所]

「海の中から、まるでサイダーのように気泡が次々と噴き出し、ガスの臭いもものすごかったんです。衝撃でした」




韓国・極地研究所のカン・スング主任研究員は、北極海の海底で初めて高濃度メタンガスの噴出口を発見した当時を、このように振り返る。学界では、温室効果ガスであるメタン(CH₄)を気候変動の「時限爆弾」と呼ぶ。排出量は二酸化炭素より少ないものの、温室効果は約80倍に達するためだ。


カン研究員は2014年から北極海を研究してきた海底探査の専門家だ。韓国唯一の砕氷船「アラオン号」は11日、光陽(クァンヤン)港を出港し、83日間にわたる北極海探査に乗り出した。カン研究員も来月、航空機で米アラスカへ向かい、現地で砕氷船に合流して約1カ月にわたり北極海の海底を調査する。

カン研究員が毎年夏に北極へ向かう目的は、地球温暖化の原因とその影響を解明するためだ。北極の温暖化の速度は世界平均の約4倍に達する。「北極増幅(Arctic Amplification)」と呼ばれるこの現象により、北極の海氷面積も急速に減少している。今年の夏も観測史上最低水準を記録している。

8日、極地研究所で取材に応じたカン研究員は、「現場で実感する北極の変化は、単に氷が減ったということではなく、海がより不安定で予測困難になっていることだ」とし、「北極のシステム全体が不安定化している」と語った。

◇温暖化で永久凍土が崩壊…海底シンクホールも確認

カン研究員が最も懸念しているのは、北極海の海底下にある永久凍土(Permafrost)の崩壊だ。海水温が上昇すると、その熱が海底へ伝わる。これによって氷河期に形成され海底に残っている永久凍土が融解し、その過程で長年閉じ込められていたメタンが放出される。

実際、カン研究員は調査の過程で、海底の陥没によるシンクホールの発生や地下水の噴出など、異常現象を確認した。

同氏は「カナダのボーフォート海では、海底永久凍土の崩壊と地形変化が確認された」とし、「温暖化によって永久凍土が融解し、その過程でメタン放出が増えれば、増加したメタンが再び温暖化を加速させる可能性がある」と説明した。

◇米・カナダ領海で共同探査推進…「北西航路開拓」

皮肉なことに、北極の温暖化は北極航路という新たな海上ルートを切り開いた。カン研究員が海底地図の作成に取り組むプロジェクトが重要視される理由でもある。

「海底地質調査は北極航路の基礎工事です。高解像度の海底地形図を作成し、地震探査によって海底下の地層構造も把握しています」

来年からは国際共同調査を通じ、北極研究の対象を初めて米国とカナダの領海まで拡大する計画だ。極地研究所はこのため、カナダ地質調査所(GSC)、米モントレー湾水族館研究所(MBARI)と今年2月に協力意向書を締結した。

カン研究員は、「これまでは商業的関心がロシアを通過する北東航路に集中していたが、近年は地政学的リスクの高まりにより、カナダ北極諸島の間を通って大西洋と太平洋を結ぶ北西航路が注目されている」とし、「北西航路開拓の基盤づくりに大きく貢献することになるだろう」と述べた。

カン研究員は、危機と機会という二面性を持つ北極の価値に注目すべきだと強調した。

「北極の海氷減少と海水温上昇は、異常気象や海面上昇だけでなく、水産資源や国際物流網の変化にもつながり得る」とし、「北極研究は韓国の気候リスクへの対応力と、海運・港湾分野の競争力を備えるための取り組み」と語った。



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