ベトナムの国旗
11日(現地時間)、ベトナム通信(VNA)やVNエクスプレスなどによると、この日午後1時ごろ、フーコック島の南約11キロメートルに位置するホンマイルット島付近の海上で、観光用高速ボートが転覆した。
事故を起こしたボートには、インド人観光客32人、乗組員3人、ベトナム人観光ガイド1人の計36人が乗っていた。現地当局によると、ボートはホンマイルット島を出発してフーコック港へ向かう途中、約400メートル航行したところで、強風と高波により転覆したという。
事故直後、周辺を航行していた観光船や救助当局が救助活動を行い、21人を救助したが、インド人観光客15人の死亡が確認された。死者は男性13人、女性2人だった。
生存したインド人観光客のアシシュ・クマールさんはAP通信に対し、「ボートは出発後、500メートルも進まないうちに突然転覆した」としたうえで、「助けを求めて叫んだが、すでに手遅れだった」と語った。さらに、「一緒に旅行していた友人3人のうち2人が亡くなり、もう1人は重体だと聞いている」と話した。
救助活動に参加したボートの船主は、「多くの乗客が転覆した船内に閉じ込められ、救助は難航した」とし、「意識のある人は数人しか救助できなかった」と語った。
事故に遭った観光客の一部は、インドのある電子機器メーカーの社員旅行の参加者だったと伝えられている。
ベトナムのレ・ミン・フン首相は、事故原因を徹底的に調査するとともに、法に基づいて責任者を処罰するよう指示した。また、犠牲者の遺族や負傷者への支援に加え、事故が発生した海域の海上安全点検を関係機関に指示した。
インドのナレンドラ・モディ首相は、X(旧ツイッター)に「深い悲しみを感じている」と投稿し、犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。在ベトナム・インド大使館は、ハノイとホーチミン市に緊急対策室を設置し、被害者家族への支援に乗り出した。
フーコック島は、多くの観光客が訪れるベトナムを代表するリゾート地だ。事故が発生したホンマイルット島は、白い砂浜と透明度の高い海で知られるダイビングやシュノーケリングの名所で、観光客が高速ボートでフーコック島本島との間を往復する代表的なアイランドホッピングツアーのルートとなっている。
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