南アフリカ代表MFジェイデン・アダムズさん。AP=聯合ニュース
南アフリカ・プレミアリーグのマメロディ・サンダウンズに所属するMFアダムズさんは、W杯出場からわずか数週間後の現地時間11日に死去した。南アフリカ警察はケープタウン郊外ショッチェクルーフの建物内で遺体を発見し、捜査に着手した。一部の現地メディアは自殺と推定しているが、警察は正確な死因を明らかにするため調査を進めている。
南アフリカのスポーツ・芸術・文化相、ゲイトン・マッケンジー氏は公式声明で、「アダムズさんの訃報に接し、深い衝撃と悲しみに包まれている」とし、「南アフリカサッカー界は輝かしい若き才能を失った。遺族、チームメート、多くのサポーターとともにこの悲しみを分かち合っている」と述べた。
アダムズさんはW杯チェコ戦前日、祖母が亡くなったという突然の知らせを受けながらも、祖国のために先発出場した。韓国戦勝利でチームの32強進出が決まった際には、ピッチ上では喜びを見せたものの、ロッカールームではチームメートが歌い歓声を上げる中、1人で隅に静かに座っていたという。この様子を収めたロッカールームの映像が死後にあらためて注目され、サッカーファンの胸を痛めている。結局、南アフリカがカナダに敗れて敗退する直前に戦った韓国戦が、彼の短い人生最後の試合となった。
遺族代表のブレンディン・ジョンソン氏は現地メディアに対し、「亡くなる2日前にもじっくり話をしたが、大会終了後に所属クラブへ戻り、とても前向きな様子だった」と悲しみを語った。
ケープタウン出身のアダムズさんは、ステレンボッシュFCユース出身で、クラブ史上初めてプロ契約を結んだ象徴的な選手だった。昨年1月に南アフリカの名門マメロディ・サンダウンズへ移籍し、今年5月にはチームのアフリカ・チャンピオンズリーグ優勝に貢献した。その後、2023年の襲撃事件で亡くなった元チームメイトのオシュウィン・アンドリーズさんに優勝メダルをささげた。遺族には長年連れ添った恋人と5歳の娘がいる。
南アフリカサッカー選手組合は、「アダムズさんはW杯で南アフリカ代表として国民の希望を背負い、誇りと勇気を持って素晴らしいプレーを見せた。彼の死は家族、チームメイト、所属クラブ、サッカー界、そして国家全体にとって計り知れない損失だ」とコメントした。この日、ノルウェーとイングランドの選手たちは北中米W杯準々決勝を前にピッチへ集まり、25歳で短い生涯を閉じたアダムズさんを追悼して黙祷(もくとう)を捧げた。
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