ラファエル・クラウス審判。[AP=聯合ニュース]
ブラジルサッカー協会は6日(現地時間)、AFP通信に送った声明で、「ラファエル・クラウス審判の経歴には、彼を信用できないと判断したり、何らかの疑念を抱いたりするような根拠は全くない」と明らかにした。
続けて、「われわれは、クラウス審判の誠実さに疑いを投げかけるいかなる発言や侮辱も拒否する。彼は模範的なプロフェッショナルだ」と強調した。
ブラジル紙フォーリャ・デ・サンパウロによると、クラウス審判は主審、副審、第4の審判員、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)などとして、計447試合を担当してきたベテランだ。このうち、ブラジル1部リーグで主審を務めた試合だけでも263試合に上る。2024年にはコパ・アメリカ決勝の主審を務めた。
W杯への参加は2022年カタール大会以来、2回目となる。当時はグループリーグのイングランド-イラン戦とモロッコ-カナダ戦で主審を務めた。今年のW杯でも、スペイン-サウジアラビア戦と米国-ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の2試合で主審を務めた。
クラウス審判がトランプ大統領の批判を受けたのは、2日に行われた米国とボスニア・ヘルツェゴビナのW杯決勝トーナメント1回戦がきっかけだった。
当時、米国代表のストライカー、フォラリン・バログンは相手選手の足首付近を踏んでレッドカードを受け、当初は決勝トーナメント2回戦に出場できないはずだった。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)が出場停止処分を1年間猶予したことで、バログンは決勝トーナメント2回戦に出場できることになった。
この過程で、トランプ大統領がFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長と電話で話し、バログンにレッドカードを出した判定を再検討するよう求めたことで、物議を醸した。
特にトランプ大統領は、当時レッドカードを提示したラファエル・クラウス審判について、「彼の過去の記録を確認してみると、少し疑わしい。彼は誰も納得できないような判定を下した」とも主張した。
こうした状況を受け、欧州サッカー連盟(UEFA)も「レッドラインを越えた」としてFIFAを批判した。
UEFAは声明で、「退場に伴う最低1試合の自動出場停止は、裁量で選択できるものではなく、管轄機関の決定も必要としない」とし、「前例がなく、理解できず、正当化することもできない決定だ」と厳しく非難した。
さらに、「サッカーが信頼されているのは、どこでも同じルールで試合が行われるからだ」とし、「ルールを守るべき者たちによってルールが確実に適用されることが保証されなくなれば、試合の健全性と大会への信頼が損なわれる」と指摘した。
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