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審判にボール渡し、孫興慜セレモニー…W杯16強戦に投入された「アトラス」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

5日に米ニュージャージースタジアムで開かれたW杯16強戦ハーフタイムで「アトラス」が審判にボールを渡している。[写真 現代自動車グループ]

#1.5日に米ニュージャージースタジアムで行われたサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会ブラジル対ノルウェーの16強戦。前半戦を終えたハーフタイムに選手出入口に登場した1台のロボットが雰囲気を盛り上げた。現代自動車グループのロボティクス系列会社ボストン・ダイナミクスのヒューマノイドロボット「アトラス」だった。アトラスは世界の観衆の前で孫興慜選手の写真撮影セレモニーを披露し、片手にW杯公認ボールを持ち腰を曲げて審判に丁寧にボールを渡した。審判は親指を立ててボールを受け取りグラウンドに向かい後半戦を始めた。

#2.初夏を迎えて収穫の真っ最中である忠清北道陰城(チュンチョンブクド・ウムソン)のモモ農家。青年農夫チェ・ヘランさんは270株のモモの木を管理するのにウェアラブルロボットを活用する。現代自動車ロボティクスラボが作った「X-bleショルダー」だ。モモの農作業は花を摘み、実を間引き、袋をかぶせ、収穫するなど、ほとんどが腕を上げてする仕事だが、肩にウェアラブルロボットを着用して筋肉の負担が大幅に減ったというのがチェさんの説明だ。


ロボティクス技術が製造工場の外の日常で人との接点を広げている。アトラスの場合、W杯という話題性の高い舞台でブランド認知度を引き上げただけでなく、技術力自体も実戦に合わせ引き上げた点が高く評価される。アトラスがスタジアムに登場してボールを渡して退場するまでの過程には、人間の動きをロボットの構造に合わせて再構成するリターゲッティング技術、数千回のシミュレーションを通じた強化学習、全身の関節がひとつのシステムのように反応する制御技術が使われた。


X-bleショルダーもやはり自動車や航空機などの整備現場を超え、農業などの産業に活用範囲を広げている。無動力構造のX-bleショルダーは重さが1.9キログラムにすぎない。チェさんは「はしごを上り下りする際に着脱しなくても良く、労働強度が確実に低くなった」とした。農村振興庁と現代自動車グループの研究によると、モモ、ブドウ、リンゴなど5つの作目栽培環境でX-bleショルダー着用時に肩の筋肉の使用量が平均33%減った。

現代自動車グループはヒューマノイドロボット、ウェアラブルロボット、物流ロボットなどにロボティクス事業ポートフォリオを多様化し事業化に乗り出している。自動車メーカーを超え次世代ロボット企業を狙う布石だ。ヒューマノイドロボット分野で高難度人工知能(AI)・制御技術を蓄積して市場を先取りし、ウェアラブルロボット分野を産業現場に広げて事業性確保に出る。KB証券のカン・ソンジン研究員は「ボストン・ダイナミクスは2035年に世界のヒューマノイド市場の15%を占めるだろう。W杯で見せた姿はヒューマノイドロボット商用化の技術進展を見せる事例」と評価した。



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