米国代表のFWフォラリン・バログン(ASモナコ) [AP=聯合ニュース]
5日(現地時間)のAP通信によると、FIFAは規定第27条を根拠に、バログンに対する1試合出場停止処分の執行を1年間猶予すると、米国サッカー協会に通知した。出場停止処分はバログンが1年の猶予期間中に同様のファウルを犯さなかった場合に撤回される。
規定第27条は、規律機関は懲戒執行の全部または一部を猶予することができ、1年から4年の保護観察期間を設けることができると明示している。
AP通信は「昨年11月にポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドがアイルランドとのW杯予選で受けた3試合出場停止処分のうち2試合の処分が猶予された。しかし本大会の試合でレッドカードによる一発退場処分が猶予されたのは1962年のチリW杯当時のブラジルの伝説的選手ガリンシャ以来初めて」とし「極めて異例」と指摘した。
バログンは2日、米サンフランシスコで行われた米国-ボスニア・ヘルツェゴビナの決勝トーナメント初戦(32強戦)で先制ゴールを決め、チームを2-0の勝利に貢献したが、試合中に相手選手の足首を踏んでレッドカードを受けた。審判は「危険なタックル」と判断した。
レッドカードを受けて退場処分となった場合、次の試合は出場停止となる。このため米国代表はエース不在のまま6日にシアトルで強豪ベルギー代表との決勝トーナメント16強戦に臨まなければならない危機に直面した。
こうした中、AP通信は、ホワイトハウスがFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に電話をかけてバログンに対するレッドカード判定を見直すよう要請したと、事情に詳しい匿名の関係者の話として報じた。
ホワイトハウスがFIFAに対して米国代表選手への善処を求めた事実が確認された場合、スポーツへの政治介入をめぐる論争や、FIFAがW杯共同開催国の米国の圧力に屈したという論争に巻き込まれるのは必至とみられる。
米国代表に対するこの決定について、トランプ米大統領は5日、SNSの「トゥルース・ソーシャル」に「正しい行動で大きな不条理を正したFIFAに感謝する」と投稿した。
ベルギー代表のルディ・ガルシア監督は「7月5日が欧州時間の4月1日(エイプリルフール)とは知らなかった」とし「W杯史上こうした決定は初めてではないか」と話した。
ベルギーサッカー協会は「FIFAは懲戒の猶予が可能な第27条を根拠に挙げているが、W杯大会規定第10.5条には『警告累積や一発退場となった選手は例外なく次の試合に自動的に出場できない』と明記されている。明白な規定違反だ」とし「可能なすべての法的対応措置を検討している」と明らかにした。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長はトランプ大統領と親しい関係だ。インファンティーノ会長が率いるFIFAは昨年12月、トランプ大統領に新設された「FIFA平和賞」を授与している。
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