16日(現地時間)、G7サミットが開催された仏エビアンで、2国間会談の前に握手する李在明(イ・ジェミョン)大統領とカーニー首相 [ニュース1]
韓国与党の関係者は29日、「みんなが非常に慎重な態度を見せている」とし、発表が迫ったカナダの次期潜水艦(CPSP)事業の雰囲気をこのように伝えた。韓国ハンファオーシャンと独ティッセンクルップマリンシステムズ(TKMS)が競合する60兆ウォン(約6兆3000億円)規模の今回の事業は、早ければ来月7~9日の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を控えて最終供給企業が発表されるという見方が出ている。
カナダはその間、韓国とドイツの双方に信号を送っていたが、最近は「隠秘モード」に入ったというのが複数の与党関係者の説明だ。最終判断はカナダのカーニー首相がする。米ブルームバーグ通信は24日(現地時間)、「カーニー首相は大規模な潜水艦契約をテコにドイツと韓国に圧力を加えている」と題した記事で「今回の事業は新しい外交政策と国防費拡大を経済的成果に結びつけようとするカーニー首相の戦略が試される舞台」と分析した。
当初、カナダ政府は先月27日、「優先供給会社は6月末までに選定されるだろう」(スティーブン・ピュア国防調達特任長官)と公言した。しかし6月29日まで公式発表日程が決まっていない状況だ。米国との通商問題、製造業雇用問題、NATO防衛費増額圧力なども関連して潜水艦事業は単なる軍事調達を越えてカーニー政権の政治的試験台になっただけに、悩みが深まる雰囲気だ。
ある消息筋は「カーニー首相が一日に12回ずつ考えが変わるという話があるほど」とし「発表が迫っているが、どう傾いたのか気流さえも感知できない」と伝えた。李大統領も19日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)歴訪結果のブリーフィングで、カーニー首相との2国間会談(16日)について「(潜水艦受注)結果については全く感じをつかめなかった」とし「総合的な判断では非常に期待を持っているが、楽観視するにはそれほど甘くはない」と話した。
実際、今回の勝負は最初からカナダのNATO同盟国であるドイツが有利という評価が支配的だった。しかし韓国が短い納期と潜水艦技術力を前面に出しながら追撃した。特に韓国政府はカナダ海軍が作戦範囲を北極海と大西洋を越えてインド太平洋地域にまで広げるためには韓国が必須の戦略的パートナーという点を強調してきた。
姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長が防衛産業特使の資格で1月と5月にカナダを訪問するなど、政府レベルでも注力した。海軍は2日、3000トン級「島山安昌浩(ドサン・アン・チャンホ)」にカナダ海軍の将兵を乗せて太平洋を横断するなど、前例のない「潜水艦ショーケース」を通じて性能を立証する終盤の総力戦も行った。
カーニー首相が死活をかける雇用問題を狙ったカードも出した。ハンファオーシャンは現地企業と提携して年間1200万トン規模の浮体式LNG生産設備(FLNG)構築に参加し、カナダ自動車部品協会(APMA)と合併会社を設立してK9自走砲やチョンムなど国産武器をカナダ現地で直接生産するという公約も発表した。100余りの現地企業との協業で年間2万人の雇用を創出し、144兆ウォン規模のカナダ国内総生産(GDP)を牽引するという構想だ。
ある当局者は「ハンファが自ら産業的寄与の意志を表し、政府レベルでもカナダ側にインド太平洋地域内の経済・安保パートナー多角化の必要性を強調してきた」とし「ただ、NATOの壁を越えられるかは分からない」と話した。
「潜水艦事業箝口令」敷いたカナダ…「キーマン」カーニー首相の考えも「一日12回変わる」(2)
この記事を読んで…