昨年7月21日(現地時間)、米ワシントンDC近郊の国防総省(戦争省)庁舎で、ピート・ヘグセス長官(前列左)とエルブリッジ・コルビー政策担当次官(前列右)が、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領との会談を前に並んで着席している。ロイター=聯合ニュース
こうしたコルビー次官の孤立主義路線に対し、共和党のリック・スコット上院議員は「大統領の利益にもならず、同盟国を支援しない一部の措置を懸念している人は少なくない。共和党は孤立主義者になってはならない」と公然と批判した。
さらに、コルビー次官が上院軍事委員長ロジャー・ウィッカー共和党議員率いる訪台議員団について、「中国を刺激する可能性がある」として政府による支援を阻止しようとしたとの話も浮上した。軍当局は最終的にウィッカー議員に航空機を提供したが、この一件はコルビー次官側と共和党議員の一部との対立がさらに深まっていることを浮き彫りにした。
その後、共和党議員らはコルビー次官の政策に対する監視を強めるとともに、側近人事の上院承認を遅らせるなど圧力を強めている。ウィッカー委員長率いる上院軍事委員会は、オースティン・ダーマー氏とアレックス・ベレスグリーン氏の首席副次官補指名について、承認を見送り続けている。
昨年11月の上記2人の承認公聴会で、共和党のダン・サリバン上院議員は「トランプ政府で最も連絡が取りにくい人物が誰か知っているか。まさに国防総省政策担当次官だ」と不満をあらわにした。
◇コルビー氏、関係改善を模索…副次官補承認はなお停滞
議会からの批判が高まる中、コルビー次官は関係改善に乗り出したという。国防総省によると、政策担当次官室はここ数カ月で360回を超える議会向けブリーフィングや面談を実施し、接触を増やしてきた。
同省のショーン・パーネル報道官は、「コルビー次官はヘグセス長官の『力による平和』というアプローチを伝えるため、議会全体の議員らと絶えず意思疎通を図っている」と述べ、同氏を擁護した。
サリバン議員ら共和党内の一部は意思疎通が改善したと評価しているものの、ロジャーズ下院軍事委員長をはじめとする一部の有力議員の不信感はなお解消されていないという。コルビー次官が推薦した首席副次官補2人の承認も、可決に必要な賛成票が不足し、現在も未決のままだ。
リック・スコット上院議員はWPに対し、「大統領の政策課題を支持しない人物を私は支持しない」と語った。
これに対しコルビー次官は、「私は大統領に忠実な補佐官だ」と強調し、「毎週ヘグセス長官と数時間を共にし、ヘグセス長官は重要な決定の前にはしばしばトランプ大統領と協議している」と説明した。ヘグセス長官を補佐し、トランプ大統領が重視する外交・安全保障政策を忠実に遂行しているとの意味だ。
WPは、コルビー次官と共和党伝統派タカ派との対立について、トランプ大統領が掲げる「力による外交」をどのように実行するかを巡る、与党内の路線争いを映し出していると分析した。
「中国集中」のコルビー氏、「同盟重視」の共和党伝統派タカ派と対立…トランプ政府内で外交路線争い(1)
この記事を読んで…