26日(現地時間)、フランス・パリで猛暑が続く中、市民らがエッフェル塔を背景にトロカデロ庭園の噴水周辺で暑さをしのいでいる。[AFP=聯合ニュース]
テドロス・アダノム・ゲブレイェソスWHO事務局長は28日(現地時間)、X(旧ツイッター)を通じて、「6月21日以降、欧州では高温に関連する超過死亡者数が1300人を超えたと記録されている」と明らかにした。
同事務局長は、「熱ストレスはしばしば『沈黙の殺人者』と呼ばれるが、欧州の住宅や職場、学校はこのような気温に耐えられるようには設計されていない」と指摘した。
さらに、「気候変動と地球温暖化により、『一世代に一度』の頻度で発生していた猛暑が、今ではほぼ毎年起きている。私たちはすでに警告を受けている」と述べ、欧州各国に対し、猛暑への保健対策を整えるよう呼びかけた。
◇フランスでも死者が急増…高齢者への被害が集中
今回の猛暑による被害が最も大きかったフランスでも、死者数が目立って増加していることが分かった。
フランス当局は、過去最高の暑さを記録した23日以降、死者数が増加傾向にあると明らかにした。
フランス公衆衛生庁(SPF)によると、24日の死者数は1200人を超え、25日と26日には1日当たり1400人以上が死亡した。
4月と5月の1日当たりの平均死者数が900~1000人程度だったことを踏まえると、24日以降の3日間で約1000人の超過死亡が発生したと推定される。
死者数の増加は、猛暑の赤色警報が発令された地域で特に顕著だった。パリを含む首都圏や北西部のノルマンディー、ブルターニュ、中西部のロワール、南西部のボルドー一帯が代表的だ。
SPFは、確認された死者の85%が65歳以上の高齢者だったと明らかにした。ただし、超過死亡はすべての年齢層で確認されており、猛暑があらゆる年齢層に影響を及ぼしていると説明した。
◇自宅での死亡が40%急増…猛暑が去ると今度は激しい雷雨を予報
死亡場所別に見ても、病院や高齢者介護施設、自宅など、すべての場所で死亡件数が増加した。
特に首都圏では、24日以降、自宅での死亡が約40%急増した。当局は、一人暮らしの高齢者などへの被害が大きかったとみている。
ただし、今回の統計は電子死亡診断書を基に集計した初期データであるため、実際の死者数はこれよりさらに多い可能性があると、フランス当局は説明した。
フランスを10日近く覆った猛暑は、熱気の塊が東へ移動したことで次第に和らいでいる。28日午前10時時点で、猛暑の赤色警報はフランス東部の2地域でのみ維持されている。
一方、西部と北西部から流れ込んだ冷気と暖気が衝突するため、この日の午後から夜にかけては激しい雷雨が予報されている。前日の夜にも、フランス南西部からベルギー国境地域にかけて、雷や稲妻、ひょうを伴う局地的な暴風雨が続いた。
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