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「自分を捨てた」と語っていた洪明甫監督、捨てたのは韓国サッカーだった(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国サッカー代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督。ニュース1

「私は自分を捨てました」

2年前、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(57)が代表チームの指揮官就任を受諾した際に口にした言葉だ。彼が捨てたのは自分ではなく、韓国サッカーだった。





48カ国に拡大されたワールドカップ(W杯)で、32強にすら進めなかった。従来の32カ国体制に換算すれば、本大会の舞台に立てなかったも同然の屈辱だ。過去最高とも言える組み合わせに加え、孫興慜(ソン・フンミン)や李康仁(イ・ガンイン)、金玟哉(キム・ミンジェ)という黄金世代を擁しながらもこの結果だった。洪監督が率いた2014年大会(1分2敗)と今回のW杯は、2002年以降24年間で韓国が出場した6度のW杯の成績の中で下位1位、2位に当たる。

南アフリカ戦では敗れている状況にもかかわらず、ペナルティーエリア内に選手がいなかった。ファンは「勝つ意思がないのか」「戦術がないのか」と首をかしげた。選手たちは李康仁にボールを預けるだけで、あとは任せきりにしているように映った。韓国は今大会のパス本数で3位だったが、その多くは意味のないバックパスだった。洪監督が固執した3バックは、安全にボールを回して持ち場を守り、失点しないことを優先するサッカーに近かった。ファンの間では、攻撃を組み立てるためのビルドアップ戦術「ラ・ボルピアーナ」が「ナ・ボール・ピハナ」(韓国語で「俺はボールを避けているのか」の意味で、ビルドアップ戦術が機能していない状態)ともじられ、「トゥィ(韓国語で「後ろ」の意味)+ティキタカ(短いパスを回して相手の守備を崩しつつ前進する戦術)」を組み合わせた「トゥィキタカ」(後方でパスを繰り返し、前進する気がない消極的な状態のサッカー)という嘲笑の対象にもなった。

後半のハイドレーションブレークでは、李康仁がコーチのもとへ慌てて駆け寄り、何かを訴える場面があった。口の動きを読んだ人々によると、「(李)在城(イ・ジェソン)さんは今入るべきだ。後からでは遅い」という内容だったという。選手が監督の采配を信頼していないようにも受け取れる場面だった。

動画配信サービス「クーパンプレイ」のドキュメンタリーでは、洪監督が「FIGHT」という一語だけを映し出し、「戦え。今日はピッチに出て戦え」と話す場面がある。中学校のコーチでもこんな指導はしない。


「自分を捨てた」と語っていた洪明甫監督、捨てたのは韓国サッカーだった(2)

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