安貞桓(アン・ジョンファン)解説委員。聯合ニュース
洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は孫興慜(ソン・フンミン)を相手の体力が落ちた後半に投入しようとしたようだ。私も現役時代、勝負どころで交代で投入されることが少なくなかった。ところが効果はなかった。
孫興慜の代わりに先発出場した呉賢揆(オ・ヒョンギュ)は前半の終盤までボールタッチがわずか6回だけだった。黄仁範(ファン・インボム)と白昇浩(ペク・スンホ)のMFの組み合わせも、ウィングバックのクロスも残念だった。
李康仁(イ・ガンイン)が一人で攻撃を率いて守備も頑張っていた。ところが2~3人に囲まれる場面が目立った。第1戦、第2戦が終わり、相手は韓国代表チームを把握している。すでに戦術は露出していた。戦術は一つだけではいけない。相手によって変化を与えなければいけない。
負けている状況で勝負をかける場面もなく、フォーメーションや戦術の変化もなかった。ゴールを決めるにはペナルティーエリアまで上がるべきだが、後ろの数があまりにも多かった。南アフリカも毎回、異なる戦術を使って失敗を経験しながら変化を与え、結局は勝利した。私は大会前から南アフリカ代表は弱くないと言ってきた。W杯舞台で1勝を与えてくれるチームがどこにあるのか。
必死さも感じられなかった。「負けたがよくやった」という試合でもない。これがW杯なのか分からない。1ゴールを入れるのは本当に大変なことだ。2002年のW杯ではみんなが必死だった。必死でプレーする南アフリカに我々がどうやって勝つのか。
代表チームの内部事情をのぞくことはできないが、選手時代の経験からみて何か問題があったように感じられた。コンディション調整の失敗だろうか。「どうすればこうなるのか」という考えにもなった。ワンチームを見せることができなかった。
W杯ごとにいつもイシューはあった。乗り越えるか、乗り越えられないかの差だった。
私は2010年の南アフリカW杯の期間中に荷物をまとめたこともあった。いま振り返ると分別がなく、自分の考えが足りなかった。チームのために犠牲になるのがよいと考え、黙々と頑張った。当時、誤った判断をしていれば一生後悔していただろう。試合に出る選手も重要だが、後ろにいる選手も重要だ。サッカーは個人でなくチームがすることだ。どれほど良い選手でも一人でするものではない。メッシがいるアルゼンチンも自分を犠牲にする。
南アフリカの選手たちがミクストゾーンで大声で歌い、韓国の選手と衝突もあったというが、実力で負けたうえプライドまで傷つく。
<北中米W杯>安貞桓解説委員「これがW杯の競技力か」(2)
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