李粲珍金融監督院長が22日に開かれた記者懇談会で冒頭発言をしている。[写真 ニュース1]
韓国預託決済院によると、単一銘柄レバレッジETF上場から19営業日(5月27日~6月23日)の間に韓国人投資家が香港に上場されたSKハイニックスとサムスン電子の2倍レバレッジETFを決済した金額はそれぞれ1億1764万ドルと6448万ドルだった。韓国人投資家の香港株式取得額を基準として1位と2位を占めた。これは同じ取引日数基準で1月の買い決済額よりそれぞれ489%と224%増加した数値だ。
買い越し額基準でも1~5月に韓国の投資家は香港証券市場でSKハイニックス2倍レバレッジETFを3億1180万ドル相当、サムスン電子2倍レバレッジETFを2億1110万ドル相当買い越した。韓国でレバレッジETFに投資するには預託金も出さなければならず、一定時間以上の事前教育も受けなければならないが、香港市場はこうした規制を適用されない。ドルで投資が可能なため為替差益も期待でき、韓国の投資家の需要は相変わらずだった。
韓国の単一銘柄レバレッジETF発売後も香港に上場された類似商品に資金流入が続いている。ブルームバーグの統計を見ると韓国単一銘柄レバレッジETF上場直前である5月26日にSKハイニックス2倍レバレッジETFの純資産は677億7800万香港ドルだったが、6月23日には959億3200万香港ドルで41.5%増加した。サムスン電子2倍レバレッジETFもやはり同じ期間に純資産が201億6200万香港ドルから259億1800万香港ドルに28.5%増えた。
実際の資金の流れを示す発行済み口数もSKハイニックス2倍レバレッジETFは6億2400万口から6億9850万口に12.0%、サムスン電子2倍レバレッジETFは1億2850万口から1億6550万口に28.8%それぞれ増加した。発行口数は投資家の資金が入れば増え出て行けば減少する構造だ。金融当局が単一銘柄レバレッジETFを許容する名分として海外投資需要の国内吸収効果を掲げたが、実績は期待に満たなかったという意味だ。金融当局が掲げる為替相場安定効果も目立たない。この日の為替相場は前日より2.70ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1541.80ウォンで昼間の取引を終えた。終値基準で1540ウォン台となったのは金融危機当時の2009年3月9日に記録した1549.00ウォンから17年ぶりだ。
副作用だけ大きくなっている。韓国総合株価指数(KOSPI)が10%近く急落した23日、サムスン電子単一銘柄レバレッジETF7本の平均下落率は24.6%、SKハイニックス単一銘柄レバレッジETF7本の平均下落率は25.6%に達した。SKハイニックスの株価が12.47%、サムスン電子の株価が12.31%下がったのと比べ2倍前後の下落率を記録した。
ブルームバーグはこの日、「韓国証券市場の小幅下落で始まった動きが急落につながり外国人投資家が25億ドル以上のKOSPI株式を売り越した。SKハイニックスとサムスン電子を追従するレバレッジETF関連の売り傾向が重なり状況がさらに悪化した」と分析した。金融監督院の李粲珍(イ・チャンジン)院長が22日にサムスン電子とSKハイニックスの単一銘柄レバレッジETF発売を「どんな手段を使ってでも防ぐべきだった」と話した背景だ。
金融監督院は24日、金融投資協会とともに10大証券会社の最高リスク責任者(CRO)を緊急招集してリスク管理と投資家保護案を議論した。単一銘柄レバレッジETF投資家適格性要件強化、預託金引き上げ、広告・マーケティング規制、新規商品認可中断などが後続対策として議論される。
一方、この日のKOSPI指数は前営業日より3.26%上がった8471.02で、KOSDAQ指数は2.00%上昇した909.31で取引を終えた。韓国証券市場が急落と急騰を繰り返し韓国型恐怖指数と呼ばれるKOSPI200変動性指数(VKOSPI)はこの日前営業日比9.36%上昇し、取引時間中には97.78まで上がり94.81で取引を終えた。これは韓国取引所が指数を発表し始めた2009年4月以降で最も高い水準だ。
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