20年前の2006年からW杯でメッシが見せた18回のゴールパフォーマンス [AFP=聯合ニュース]
2022年カタールワールドカップ(W杯)の優勝でペレとマラドーナを越えてGOATに加わったリオネル・メッシ(39、アルゼンチン)が新たな次元に進んでいる。23日、メッシは北中米W杯1次リーグJ組第2戦のオーストリア戦で2ゴールを決め、W杯通算18得点とした。ドイツのミロスラフ・クローゼ(16得点)を越え、誰も到達していないところに立った。GOATを越えた歴代最高選手それ以上だ。
偶然にもこの日は、マラドーナが1986年のイングランドとの準々決勝でハーフラインから5人抜きで世紀のゴールを決めてから40周年となる日だった。
2001年に4大メジャー連続優勝のタイガースラムを達成したタイガー・ウッズを、ニューヨークタイムズは「神が降臨して競技をするようだ」と表現した。今の39歳のメッシがまさにそうだ。今大会ではわずか2試合で5得点した。走る距離は少ないが、やるべきことを果たす。歳月が流れてスピードが落ちても、失わないものがある。ウェイン・ルーニーは「年を取っても失われていないのがボールコントロール能力だ。メッシはペナルティーエリア付近で他の選手ができない技を見せる」と話した。
この日もそうだった。前半にPKを失敗した。3大会連続のPK失敗という屈辱だった。神も失敗する。ただ、神はその失敗を自らカバーする。前半38分に左足でノンストップシュートを決め、後半の追加時間にはDF選手の間に切り込んで得点し、2ゴールで責任を果たした。96年間のW杯史が到達できなかった境地をこのように越えた。
カタール大会で優勝してGOAT論争に終止符を打った時、世界はメッシのキャリアが完成されたと考えた。しかしメッシは6回目のW杯を選択した。これ以上証明する必要がない男がなぜここにいるのか。今その質問に自ら答えている。記録を築くのではなくサッカーを愛しているからだ。メッシは子どものように依然としてサッカーにのめり込んでいる。
21世紀のサッカーはペレやマラドーナの時代とは比較にならないほど速くて複雑だ。激しいプレスの中で動く時間と空間は極度に制限される。元バルセロナのコーチ、ロベルト・モレノ氏は「映画『マトリックス』で弾丸がゆっくりと飛ぶ場面のように、メッシの頭の中ではすべてのことがゆっくりと起きている」と語った。2011年チャンピオンズリーグ決勝でメッシを相手にした朴智星は「ボールを奪ったと確信したが、すでにメッシが持っていった後だった。時間と空間を剥奪される感じだった」と回想した。
メッシは2006年の18歳のデビューゴールから20年間、厳しい環境の中でも世界の頂点を維持している。W杯通算18得点のうち12得点は、普通の選手なら引退する年齢の35歳以降に記録している。ロナウド(ブラジル)が生涯に決めたW杯のゴール(8得点)より多い。ロナウドは「私の場合、その年齢では引退から4年が経過していて体重は120キロだった」と話した。
同じ日、キリアン・ムバッペとアーリング・ハーランドが並んで2ゴールを決めた。ズラタン・イブラヒモビッチは「ハーランドやムバッペが話題になるが、その誰もメッシと比較するべきでない」と語った。ジョゼップ・グアルディオラは「マラドーナやペレには失礼かもしれないが、15~20年間活躍するメッシを見るとタイガー・ウッズやマイケル・ジョーダンが思い浮かぶ」と評価した。李栄杓(イ・ヨンピョ)は「時間が経過するほど、ペレか、マラドーナか、メッシかという論争でメッシが差を広げている」という見方を示した。
メッシと同じ時代を生きる選手たちには悪夢だ。メッシと同じ時代に生きて彼のプレーを直接見ることができるのはサッカーファンにとって祝福だ。ユルゲン・クロップは「我々は二度とメッシのような選手を見ることはできないだろう」と断言した。
10歳で身長が127センチにしかならず毎日脚に注射を打っていた少年は、今ではペレやマラドーナの才能とストーリー、そして持続性のすべてを兼ね備えたサッカーの集大成となった。GOATは時代がつくる呼称だ。メッシが築いている記録は時代が終わっても残る。
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