21日、フランス・パリで家族連れがエッフェル塔周辺に設置されたミスト噴射装置の横を通り過ぎている。[AP=聯合ニュース]
22日の海外メディアの報道によると、フランス本土の96県のうち35県に、最高レベルとなる猛暑の赤色警報が発令された。これは先週末より増加した数値で、猛暑の赤色警報が発令された県数としては過去最多となる。
フランスの一部地域では40度を超える気温も観測された。これを受けてフランス当局は同日、845校に休校令を出し、1800校では児童・生徒を通常より早く下校させることを決めた。鉄製のエッフェル塔も猛暑の影響で公開時間を短縮した。
スペイン・マドリードでは、週末に予定されていたスペイン対サウジアラビアのワールドカップのパブリックビューイングイベントが猛暑のため中止された。当局はサッカーファンに対し、エアコンが稼働している屋内で試合を観戦するよう勧告した。
◇44度の猛暑予報で列車運休、原発の出力も制限
異例の猛暑は、電力や交通など欧州各国の基幹インフラにも打撃を与えている。フランスとベルギーは、線路の損傷による運休リスクを減らすため、通勤時間帯の列車を減便した。
フランス電力公社(EDF)は、ローヌ川とガロンヌ川の水温が異例の高温になっているとして、4カ所の原子力発電所の出力を制限することを決めた。今回の猛暑により、欧州全域の冷房需要は45年ぶりの高水準に達すると予測されており、電力網の過負荷への懸念も高まっている。
欧州を襲った猛暑は今週中にさらに勢いを増す見通しだ。スペイン気象庁は「24日まで極めて高い気温が続く」と警告した。一部地域では気温が44度まで上昇すると予報されている。
フランスの気象当局も、現在の猛暑が、2003年8月にフランスだけで1万5000人の命を奪った熱波に匹敵するほど深刻化する可能性があると見通した。
◇ヒートドームに閉じ込められたサハラの熱気…「息苦しい暑さが続く」
今回の猛暑は、西欧上空に形成されたヒートドーム(Heat Dome)が直接的な原因と指摘されている。北アフリカのサハラ砂漠から流入した熱気の塊が、強い高気圧の影響で閉じ込められたことで、初夏の猛暑を引き起こしたという。
また、太陽活動が最も活発な時期に入ったことで、強い日差しも地表を熱している。これに高い湿度まで加わり、熱ストレスを増大させている。
英国気象庁のトム・クラブツリー予報官は「今回の猛暑は、6月の気温記録を更新するだけでなく、湿度が非常に高いため深刻な影響を及ぼす気象現象へと発展している」とし、「息苦しいほどの猛暑が続くだろう。公衆衛生やインフラから、電力や上水道の供給に至るまで、社会全般にわたって影響を及ぼすだろう」と警告した。
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