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北朝鮮、FIFAと契約せずW杯「海賊中継」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の朝鮮中央テレビが15日午後8時の報道で2026国際サッカー連盟(FIFA)W杯1次リーグの主要競技場面を放送した。[朝鮮中央テレビ キャプチャー、聯合ニュース]

北朝鮮が国際サッカー連盟(FIFA)から公式中継権を確保していない状態で「2026北中米ワールドカップ(W杯)」1次リーグ試合を再転送しているという指摘があった。まだFIFA側の公式立場は確認されていないが、事実と確認される場合、FIFAレベルの後続措置が続くという見方が出ている。

海外サッカー専門メディアAlerta Mundialは17日(現地時間)、SNSアカウントを通じて「北朝鮮が公式中継信号を傍受して国営放送(朝鮮中央テレビ)で2026FIFAW杯試合を送出している」と主張した。実際、同メディアが公開した北朝鮮の映像には「国際サッカー連盟2026年W杯競技大会組別連盟戦」と字幕と共にコートジボワールとエクアドル、ドイツとキュラソー島の1次リーグ競技の場面が一部含まれている。


同メディアは「北朝鮮官営朝鮮中央テレビ(KCTV)が外国の衛星信号を受信して2026FIFAW杯の競技を不法に再送出している」とし「北朝鮮はFIFAから公式中継権を与えられなかったため、中国など隣国の衛星信号を利用して競技を放送しているとみられる」と指摘した。


北朝鮮がFIFA側と中継権契約をせず無断で競技場面を送出し、いわゆる『海賊放送』の論議を呼んだのは今回が初めてではない。FIFAは2023年7月にもオーストラリア・ニュージーランドで開催された女子W杯サッカー競技を北朝鮮が無断で中継した事実を確認した。これを受け、FIFAは朝鮮中央テレビを総括する北朝鮮朝鮮中央放送委員会(KRT)に対し、似た事例の再発防止を促す警告状を送った。

このほか2002年韓日W杯当時には韓国-イタリアの16強戦(6月18日)を1時間ほどの分量に編集し、5日後の23日午後10時に「遅延中継」した。

ただ、北朝鮮は自国の男子サッカー代表が本大会に出場した2010年南アフリカ W杯から直前の2022年カタールW杯までは、アジア太平洋放送連盟(ABU)から中継権が無償で支援され、録画中継を行った。これは当時ABUが北朝鮮をはじめ東ティモール、ラオス、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなど貧困国の国民が競技を楽しめるようFIFAと合意したことで可能だった。

しかし今回は以前とは異なり中継権問題が解決されていないというのが関係者らの説明だ。放送業界の関係者は「カタールW杯当時にはFIFAと韓半島(朝鮮半島)地域の中継権を持つ地上波3局が合意を通じて、放送3局が北朝鮮地域に対して持つ中継権利をFIFAに譲渡した」とし「このためにFIFAが北朝鮮と直接またはABUを通じて北朝鮮に中継権を提供したが、今回は北朝鮮がまだ中継権を確保していないと把握している」と話した。

実際、朝鮮中央通信は以前のW杯で主な競技を1時間分量に編集して遅延中継したのとは違い、組別の主要競技場面を午後8時の報道で短く伝えている。これには各級女子サッカーチームがFIFAやアジアサッカー連盟(AFC)が主管する国際大会で優勝するなど実質的な成果を出した現実を反映した側面もあるというのが、専門家らの説明だ。

統一研究院のオ・ギョンソプ研究委員は「北朝鮮が他の分野とは違い、サッカーではグローバルスタンダードを無視できない立場」とし「トップレベルの競技力を見せる女子サッカーチームを通じて国力の誇示はもちろん、賞金による外貨稼ぎまで狙っているだけに国際社会の視線を無視できないはず」と説明した。

これは、北朝鮮当局がW杯中継権を確保していない状況で競技の映像を送出しても朝鮮中央テレビと比べて外部露出が相対的に少ない内部チャンネルを活用したり、現在のように主要競技場面を中心に送出する可能性が高いという放送関係者らの見方とも一致する。



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