今回のW杯では「ピンク」がトレンドだ。多くの選手がピンク色のサッカースパイクを履いてピッチを駆け回る。左上から時計回りにブラジルのアリソン、韓国の孫興慜(ソン・フンミン)、チュニジアのタルビ、スコットランドのマッギン、スウェーデンのグドムンドソン、コートジボワールのディオマンデ。 [AFP・EPA・AP=聯合ニュース]
李康仁(イ・ガンイン)はアディダスのF50ハイパーファスト、呉賢揆(オ・ヒョンギュ)はナイキのマーキュリアル・ヴェイパー17、イェンス・カストロプはプーマのフューチャー9を着用したが、色はすべてピンクだった。孫興慜(ソン・フンミン)も試合当日にはピンク色のアディダスF50ハイパーファストエリートレースレスを着用する。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督もピンクと白のスパイクを交互に履いている。
韓国代表チームだけではない。北中米ワールドカップ(W杯)の序盤、約束でもしたかのように各国の選手たちがピンク色のスパイクを披露した。実際、多くの世界的スポーツブランドが自社と契約している選手にピンク色のスパイクを提供している。
なぜピンクなのか。最大の理由は「注目度」だ。緑色の芝生とは真逆の色であるため、観客席からはもちろん、テレビやスマートフォンの画面でも視線を引く。ナイキのグローバルフットウェア部門責任者オディンガ・ニマコ氏はジ・アスレチックのインタビューで「スパイクがユニフォームの色に紛れることなく際立つ点を狙った。W杯の参加国のうち(ベルギーのアウェーユニフォームを除いて)ピンク色のユニフォームがない点も考慮した」と説明した。
「ピンク全盛時代」はファッション界のトレンドがもたらした結果でもある。サッカースパイクは企画段階から製品発売まで1~2年かかるが、世界的トレンド予測会社WGSNは2年前、ピンクと紫の境界にある強烈なネオンカラー「エレクトリック・フューシャ」をトレンドカラーに予測していた。W杯のような大舞台であればあるほど選手は自信を与えてくれる大胆なカラーを渇望するものであり、特に最近の若い選手は鮮やかなカラーを取り入れるのに抵抗がない。
ピンクがトレンドになっているため、むしろ流行に逆らう選手が注目を集めるという奇妙な現象も起きている。チェコ戦(2-1で勝利)で1得点1アシストをマークした韓国代表の黄仁範(ファン・インボム)のミズノの白いスパイクがサッカーファンの間で話題になった。リオネル・メッシはアルゼンチン国旗と同じ薄い青と白の組み合わせにゴールドのアクセントが入ったスパイクを、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)は6回目の本大会出場を記念したナイキのゴールドのスパイクを履く。
「サッカースパイクは黒」という長年の固定概念は、1998年のフランスW杯当時にブラジルのストライカー、ロナウドがナイキのシルバーの「マーキュリアル」を履いて登場したことで打ち破られた。あれから25年間、多彩なカラーのW杯スパイクが次々と登場した。流行が巡り巡って今回のW杯ではピンク色のスパイクがピッチを彩っている。
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