李在明(イ・ジェミョン)大統領が15日(現地時間)、バチカンの教皇宮で、ローマ教皇レオ14世から贈られた教皇謁見室の図録の説明を受けている。[写真 Vatican Media]
青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の姜由楨(カン・ユジョン)首席報道官によると、レオ14世教皇は、▷レオ14世教皇による第59回「世界平和の日」メッセージ ▷教皇謁見室の図録 ▷「豊穣の角」の陶磁器作品などを李大統領に贈った。
このうち「豊穣の角」(コルヌコピア、Cornucopia)は、角の中から果物や穀物、花があふれ出る様子を表したもので、古代ギリシャ以来、豊穣と繁栄の象徴として知られている。教皇庁は「豊穣の角は、聖霊の実りと恩寵が豊かにあふれることを意味する」とし、「尽きることのない生命の贈り物を象徴している」と、贈り物に込められた意味を説明した。教皇謁見室の図録は、ミケランジェロやラファエロら巨匠たちの壁画で彩られた使徒宮殿内の複数の教皇謁見室の様子や、その歴史的価値を収めた本だ。
ピエトロ・パロリン国務長官は、ラファエロの有名なフレスコ画を再現した陶磁器作品を贈った。作品に描かれているのは、『出エジプト記』13章20節から22節に登場する、エジプトを脱出するイスラエルの民を導いた「雲の柱」の姿だ。教皇庁国務院は「この場面は神の保護と導きを象徴している」と説明している。姜由楨首席報道官は、「指導者に必要な知恵と正しい方向性、そして困難な時期を乗り越える希望を込めた贈り物と解釈できる」とし、「シチリアの伝統的な陶磁器技法で制作されたこの作品を通じて、シチリア陶芸の豊かな歴史と華やかな色彩、繊細な装飾をうかがうことができ、いっそう意義深い」と語った。
一方、李大統領はレオ14世教皇に「神の懐」と名付けられた彫刻作品を贈った。これは聖書に登場する「放蕩息子の帰還」の物語を造形で表現した作品で、人間に対する憐れみ、赦し、和解、そして共同体の回復を象徴している。李大統領はこれとともに、白磁の多用途盒(ごう)も贈った。青瓦台は、韓国白磁特有の端正な美しさと「余白の美学」が、聖職者の清貧と省察の価値につながる点を考慮したと説明した。
李大統領はこの日、レオ14世教皇と就任後初めて30分間の単独会談を行った。両者は和やかで率直な雰囲気の中、韓半島情勢や2027年にソウルで開催されるワールドユースデー(WYD)などについて意見を交わした。今回の李大統領による1泊2日のローマ教皇庁公式訪問は、2021年の文在寅(ムン・ジェイン)元大統領以来、5年ぶりとなる。
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