11日、ソウル市竜山区(ヨンサング)の国防部大会議室で開かれた第6回韓米核協議グループ(NCG)会議で、韓米双方の代表が「韓米NCG保安指針」に署名している。[写真 韓国国防部]
韓国国防部によると、この日の会議には韓国側からはキム・ホンチョル国防部国防政策室長が、米国側からはロバート・スーファー米国防総省(戦争省)副次官補〔核抑止・大量破壊兵器(WMD)対応政策担当〕がそれぞれ代表として出席した。
韓米両国は会議後に配布した共同メディア声明で、「双方の代表は、北朝鮮の核・ミサイル能力の高度化と変化する安全保障環境の中で、韓米同盟および拡大抑止を強化するため、韓米NCGの活動を継続的に発展させていくことで一致した」と明らかにした。
続いて、「韓米両国は北朝鮮の非核化に対する共同の目標を確認した」とし、「米国側は核を含む米国のあらゆる範疇の能力を活用して韓国に拡大抑止を提供するとの公約を改めて確認した」と付け加えた。代表団には国防部、外交部、軍、情報当局の関係者も参加した。
北朝鮮の非核化という表現は、昨年12月の第5回NCG会議後に発表された共同声明には含まれていなかった。同年1月の第4回NCG会議の結果声明には、「北朝鮮によるいかなる核攻撃も容認できず、政権の終末につながるだろう」との表現が盛り込まれていたことから、大きく後退したとの指摘が出ていた。その後、6カ月ぶりに開かれた第6回会議で、韓米両国が北朝鮮の非核化目標を確認する表現が再び登場した格好だ。
この日の声明は、朝中ロ協力が深化する中、中国が北朝鮮の核保有を黙認するかのような態度を示したことと無関係ではないとみられる。8~9日に平壌(ピョンヤン)で行われた朝中首脳会談の結果発表には、中国側が通常強調してきた「韓半島(朝鮮半島)問題」や「韓半島の非核化」に関する表現が全く盛り込まれなかった。
中国の習近平国家主席の訪朝直前には、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が新たなウラン濃縮施設を公開するなど大胆な動きを見せた。これについても、中国側の容認ムードがあったからこそ可能だったとの見方を専門家は示している。
北朝鮮と中国のこうした動きは、先月15~16日の米中首脳会談の結果に反論するかのような様相も呈した。ホワイトハウスが公表したファクトシートには、習主席とドナルド・トランプ米大統領が「北朝鮮の非核化という共同目標を再確認した」との内容が盛り込まれていた。
これに先立ち、ロシアも国連安全保障理事会の会議で韓米日安全保障協力に言及し、「極端な敵対環境の中で、独立した主権国家である北朝鮮の指導部は自国の安全保障のための決定を下さざるを得ない」と主張した。
このように朝中ロが北朝鮮の非核化目標を揺るがそうとする中、韓国政府も同盟国・友好国と足並みをそろえて声を上げている。10日(現地時間)、ベルギー・ブリュッセルで開かれた韓国・欧州連合(EU)首脳会談の共同声明に、朝ロ間の違法な軍事協力に対する「糾弾」と、北朝鮮の核・弾道ミサイルプログラムに対する「深刻な懸念」が盛り込まれたのも同じ文脈とみることができる。
一方、韓米両軍当局は第6回NCG会議で、▷保安および情報共有 ▷核危機時の協議手続き ▷核・通常戦力統合(CNI)演習および訓練 ▷戦略的メッセージとリスク低減――などの課題についても検討した。
双方の代表は、北朝鮮の核脅威の抑止・対応に向けた軍当局の韓米CNI発展努力を評価し、これを継続的に発展させていくことで一致した。韓米間CNIは、米国主導の核作戦を韓国が通常戦力で支援する概念を指す。
また、NCG活動と協議に必要な情報保護のための「韓米NCG保安指針」にも署名した。NCGは、北朝鮮の核脅威に対する米国の拡大抑止公約を強化するために発足した韓米協議体だ。
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