リチャード・ハチェット感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)代表。[中央フォト]
感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)のリチャード・ハチェット代表は9日、中央日報とのオンラインインタビューで、コンゴ民主共和国とウガンダで拡大しているブンディブギョエボラの流行について、このように診断した。ハチェット代表は「今回の流行はすでに過去3番目の規模だ」とし、「感染拡大地域は約12万5000平方キロメートルに達しており、防疫は容易ではない」と述べた。
CEPIは、新型コロナウイルスのパンデミック当時、世界保健機関(WHO)、世界ワクチン免疫同盟(GAVI)とともに国際的なワクチン共同配分の枠組み「COVAX」を主導し、ワクチンの開発と供給を調整した感染症対策の国際機関だ。WHOは先月17日、コンゴ民主共和国とウガンダでのエボラ流行について、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)を宣言した。8日時点で感染者は534人、死者は93人に上る。致死率は17.4%だ。
現在の最大の問題は「ワクチンの不在」だ。ブンディブギョエボラには承認されたワクチンがない。ハチェット代表は「2018年にコンゴ民主共和国でエボラが流行した際には、流行当初から安全で有効なワクチンがあった」とし、「そのワクチンが、劣悪な治安状況による困難をかなり軽減した」と述べた。続けて「今回はワクチンがない」とし、「CEPIが迅速に動いた理由だ」と語った。
CEPIは、ブンディブギョエボラワクチンの開発に最大1億ドル(約160億円)を投入できるよう、理事会の承認を受けた。モデルナ、オックスフォード大学、IAVI(ワクチン開発の非営利機関)が開発中の候補ワクチン3種に約6000万ドルを緊急投資しており、さらに米ワクチン開発企業パブリック・ヘルス・ワクチンズ(PHV)とともに別の候補ワクチンも開発している。
ワクチンの方式も多様化している。IAVIとPHVの候補ワクチンはrVSV方式を採用している。人体に大きな害を及ぼさないウイルスを運搬体として利用し、エボラウイルスの一部情報を体内に提示して免疫反応を誘導する技術だ。すでにザイールエボラワクチンに使用されている。モデルナは新型コロナワクチンで広く知られるmRNA方式を、オックスフォード大学はアストラゼネカの新型コロナワクチンに用いられたウイルスベクター方式を活用している。
ハチェット代表は「rVSVは成功の可能性が高いが、製造と開発に時間がかかるため、現地での臨床試験まで少なくとも6〜9か月は必要だ」と述べた。一方、モデルナとオックスフォード大学の候補ワクチンについては、「3か月以内に臨床試験の準備が可能だ」と語った。
また、「今回のエボラ流行は韓国とも無関係ではない」と警告した。「エボラが世界的なパンデミックになる可能性は低い」としながらも、「地域的には甚大な混乱を引き起こしかねない」と述べた。
特にハチェット代表は、流行地域の一つであるモンブワルを取り上げた。コンゴ民主共和国東部イトゥリ州の鉱山地帯で、金やスズ、タングステンなどが採掘されている。ハチェット代表は「この地域には鉱業に従事したり関連事業を支援したりする中国人が相当数おり、中国本土との人的往来も活発だ」とし、「ウイルスが韓国に近い地域へ直接流入する可能性がある」と述べた。
ハチェット代表は韓国の役割も強調した。「韓国の新型コロナ対応は世界で最も効果的だった事例の一つだ」とし、「科学技術、診断、ワクチン分野で大きく貢献できる余地がある」と評価した。また、CEPIが推進する「100日ミッション」においても韓国を主要協力国に挙げた。100日ミッションとは、新たな感染症の脅威が現れた際、100日以内にワクチンを開発することを目標とする取り組みだ。ハチェット代表は「韓国は100日ミッション達成に向けた模範的な協力国だ」と述べた。
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