6・3地方選挙で発生した投票用紙不足事態を糾弾し、再選挙を求める「蚕室(チャムシル)開票所封鎖デモ」が続いている。開票所として使用されたソウル・オリンピック公園ハンドボール競技場の出入口前で、デモ参加者らが手にプラカードを持っている。聯合ニュース
#2022年11月8日、米国ペンシルベニア州ルザーン郡も同様の混乱を経験した。中間選挙当日、数十カ所の投票所で投票用紙が不足し、投票が中断された。市民団体は緊急訴訟を起こし、裁判所は投票時間を2時間延長した。選挙直後、SNSには不正選挙陰謀論があふれ、政界も責任論争に加わった。しかし、検察と当局の調査の結果、組織的介入や陰謀の痕跡は発見されなかった。原因は人員交代過程での引き継ぎ不備と需要予測の失敗だった。ルザーン郡は調査結果を透明に公開し、投票権侵害訴訟を提起した市民団体側に訴訟費用を全額賠償する条件で和解を終えた。同時に投票用紙確保基準を強化し、職員教育と緊急対応手続きを義務化した。失敗を記録として残し、再発防止装置へとつなげたのだ。
ドイツと米国の話は決して他人事ではない。韓国で地方選挙が実施された今月3日、一部の投票所では投票用紙が予想より早く不足し、有権者は長時間待機したり、投票を断念して引き返したりしなければならなかった。選挙終了後も論争は収まらず、市民による自発的な集会が続いている。
街頭に出た市民たちが共通して叫ぶスローガンは「再選挙」だ。もちろん、ドイツと米国の事例が示すように、再選挙は手続き的正当性が回復不可能なほど損なわれた場合にのみ用いられる最後の法的手段だ。現実的に直ちに選挙全体をやり直すことが難しいという点を、市民も知らないわけではない。それにもかかわらず彼らが「再選挙」というスローガンを掲げる理由は明白だ。事態発生後に中央選挙管理委員会が見せた不透明さと無責任さが、市民を街頭へと駆り立てた。有権者数を適切に予測できなかった原因は何だったのか、なぜ非常対策は機能しなかったのかについての責任ある説明はどこにもない。結局、「再選挙」というスローガンは単なる法的要求ではなく、「なぜこのようなことが起きたのか、誰が責任を取るのか、そして今後何を変えるのか」を問う主権者の切なる思いといえる。
【コラム】再選挙を叫ぶ韓国市民たち、彼らが真に問うていること(2)
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