北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は4日、「金正恩(キム・ジョンウン)同志が6月3日、新たに操業を開始した核物質生産工場を現地指導した」と報じた。労働新聞=ニュース1
根拠として挙げたのは、3日に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が視察した新たな核施設だ。北朝鮮の労働新聞は4日、金正恩が前日に新たに操業を開始した核物質生産工場を現地指導したと報じた。
同紙は施設の位置や生産能力を含む具体的な情報は公開しなかった。しかし韓国政府は、北朝鮮が2024年から昨年にかけて寧辺核団地内に新たに建設したウラン濃縮施設である可能性が高いとみていた。
グロッシ事務局長は、金委員長が視察で「兵器級核物質生産の基盤構築」に言及したことや、労働新聞の報道写真に写った遠心分離機、そして複数の遠心分離機を連結した施設であるカスケードが、過去に北朝鮮が公開した濃縮施設と類似していると指摘した。施設内部の構造や配置も、IAEAが寧辺で観測してきた新しい建物の特徴と似ていると説明した。
◇既存の寧辺・降仙(カンソン)とは異なる新核施設
その上で、核物質生産能力を大幅に拡大しようとする北朝鮮の動きに深刻な懸念を表明した。グロッシ事務局長は、降仙と寧辺の濃縮施設の継続的な稼働に加え、今回の新核施設稼働による兵器級核物質生産のさらなる拡大の動きは深刻に懸念されるとし、「これは明らかに国連安全保障理事会の複数の決議に違反するものだ」と述べた。
グロッシ事務局長が言及した施設は、IAEAが昨年6月、北朝鮮が寧辺で新たな建物の建設を開始したと報告した場所を指す。グロッシ事務局長は今年3月、この建物について「降仙核施設と類似した規模、電力供給および冷却設備などを備えた寧辺の新建物は外装工事を完了しており、内部設備工事が進行中である可能性が高い」と述べていた。
この施設は、北朝鮮が従来保有している寧辺および降仙核施設とは異なる新たな施設だ。寧辺は北朝鮮が保有する最大の核団地で、降仙には核弾頭製造に用いられる高濃縮ウラン(HEU)製造施設がある。この2カ所以外では、位置や構造などが公式に確認されたことはなかった。グロッシ事務局長の説明通り、金委員長が3日に視察した場所が新規核施設であれば、その実体が確認された北朝鮮の3番目の核施設となる。
一方、グロッシ事務局長は韓国の原子力潜水艦建造推進について、「核不拡散条約(NPT)加盟国である韓国は、原子力潜水艦導入のため包括的保障措置協定を締結し、IAEAに通報しなければならず、IAEAとの特別協定も必要だ」と強調した。
また、原子力潜水艦による核拡散への懸念について、「高濃縮または濃縮ウランを大量に含む燃料を使用する原子力潜水艦が長期間査察を受けない点にある」と指摘し、「出航時と帰港時のウラン量が同一であることを保証する技術的方法を見いださなければならない」と述べた。
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