8日(現地時間)、イランによるミサイル空爆が行われた直後、イスラエル占領下のヨルダン川西岸中部地域で、イスラエル人入植者が地面に突き刺さったミサイルの残骸を見ている。[ロイター=聯合ニュース]
イラン軍を統合指揮するハタム・アルアンビヤ中央軍事本部はこの日、イランメディアを通じて発表した声明で、「シオニスト政権(イスラエル)に痛烈な報復を加えた上で、イラン軍の作戦中止を宣言する」と明らかにした。続けて、「犯罪国家である米国の支援の下、レバノン南部およびダヒエ(ベイルート郊外のヒズボラ拠点)で行われたシオニスト政権の侵略に対応し、イランは抑圧されているレバノン国民を支援した」と主張した。ただし、「敵の侵略と悪行が続けば、これまでよりはるかに強力かつ圧倒的な措置を取る」とし、作戦再開の可能性も示唆した。
これに先立ち、イランは7日夜から8日未明にかけてイスラエルに向けてミサイルを発射した。4月8日に米国とイランの停戦が発効して以降、イスラエル本土に対するイランの直接攻撃は今回が初めてだ。イスラエルは、イランが発射したミサイル11発をすべて防空システムで迎撃したと主張した。イランは、この攻撃が7日に行われたイスラエルによるベイルート空爆への報復だとしている。
イスラエルは直ちに再報復に乗り出した。イスラエル軍は8日未明の声明で、イラン中部および西部の軍事目標を攻撃したと発表した。これに対しイラン軍は、イラン南西部の石油化学団地が攻撃を受けたとし、その報復としてイスラエル・ハイファの石油化学施設を攻撃したと明らかにした。
11日に開幕する北中米ワールドカップを前に、イランとの終戦了解覚書(MOU)締結を望んでいるトランプ大統領は、双方の軍事衝突の鎮静化に力を注いだ。トランプ大統領は7日、FOXニュースとの電話インタビューで、イランによるイスラエル攻撃について、「来週の月〜水曜日(8〜10日)ごろには合意文書に署名することになるだろうと言うつもりだった」と述べ、遺憾の意を示した。さらにイランに対し、「ミサイルを撃ったのだから、もうやめて交渉のテーブルに戻れ」と求めた。
トランプ大統領は同日、米メディアのアクシオスとのインタビューでも、「合意が頓挫することは望んでいない」とし、「今すぐビビ(ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相の愛称)に電話して報復しないよう伝える」と語った。米政府当局者によると、トランプ大統領は実際にネタニヤフ首相と電話会談を行ったが、イスラエル軍はイランに対する再報復を実行に移した。
その後、8日にトランプ大統領は自身のSNSで、「イスラエルとイランは直ちに攻撃をやめなければならない」と改めて強調し、その1時間後にイラン軍は作戦中止を宣言した。イスラエルメディアは、トランプ大統領の要求が受け入れられたことについて、「『イランが再び攻撃しなければ追加攻撃は行わない』という米国とイスラエルの非公開メッセージがイラン側に伝達された」と報じた。
ロイター通信はイスラエル当局者の話として、「イスラエルはイランへの空爆を中止することを決定したが、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する攻勢は停止しない」と伝えた。一方、イランの半官営タスニム通信は、作戦中止宣言の約2時間前まで、軍関係筋の話を引用し、「イランはシオニスト政権との長期戦などを準備していた」とし、「米国も、自ら操る『狂犬』イスラエルの犯罪に対する責任から逃れることはできない」と警告していた。
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