金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が昨年9月4日、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談し、握手している。[労働新聞=ニュース1]
中国中央テレビ(CCTV)はこの日、習近平中国共産党総書記兼国家主席が、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の招待を受け、北朝鮮を国賓訪問するため北京を出発したと報じた。
今回の訪朝には、夫人の彭麗媛氏をはじめ、蔡奇中国共産党中央書記処書記(政治局常務委員)、王毅中国外務相兼中央外事工作委員会弁公室主任など側近らが同行した。
習主席の北朝鮮訪問は2019年6月以来初めてだ。朝中首脳の対面会談としては、昨年9月、中国の戦勝節行事に出席するため北京を訪れた金委員長との会談以来、約9カ月ぶりとなる。
習主席はこの日、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)国際空港に到着し、金正恩委員長による公式歓迎を受けた後、平壌市内で開かれる歓迎行事に出席するとみられる。その後、両首脳は首脳会談を行い、朝中関係の発展策や経済協力の拡大、朝鮮半島情勢などについて協議する見通しだ。
首脳会談後には、歓迎晩餐会やマスゲーム・芸術公演の観覧など、国賓訪問の日程が続くとみられる。
習主席の宿泊先としては、北朝鮮を代表する国賓向けの宿泊施設である錦繍山(クムスサン)迎賓館が有力視されている。錦繍山迎賓館は、習主席が2019年に訪朝した際にも滞在した場所で、最近ではロシアのウラジーミル・プーチン大統領やベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領など、主要国首脳の宿泊先として利用されてきた。
訪朝2日目の9日には、平壌・牡丹峰(モランボン)の麓に位置する朝中友誼塔への参拝が予定されているという。朝中友誼塔は、韓国戦争(朝鮮戦争)当時に参戦した中国人民志願軍の戦没者を追悼するために建てられた記念碑で、中国指導者の訪朝のたびに、両国の伝統的な友好関係を象徴する場所として利用されてきた。
また、習主席が、金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を訪問する可能性も取り沙汰されている。中国の最高指導者による錦繍山太陽宮殿訪問は、北朝鮮の体制と指導部に対する敬意を示す象徴的な意味を持つ。
今回の訪朝は、北朝鮮とロシアの接近が深まる中、中国が北朝鮮との戦略的関係を再確認する契機になると評価されている。特に朝中国交樹立77周年を前に行われるだけに、両国が経済・外交・安全保障分野での協力を一層強化するとの見方が出ている。
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