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「金日成の個人崇拝、『米国の長老派宣教師』が芽を出させた」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の金日成(キム・イルソン)が生まれた4月15日に合わせて『コリアン・メシア』を出版した著者ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)北京支局長のジョナサン・チョン氏が先月31日、中央日報のインタビューに応じている。シン・ギョンジン特派員

--米国読者へのメッセージは。

「米国人は北朝鮮を見るとICBM(大陸間弾道ミサイル)や閲兵式(軍事パレード)だけを思い浮かべ『全くの別世界』と考える。しかし金氏一家が国家を運営する方式の多くは米国宣教師から学んだものに基づいている。米国と北朝鮮の違いは思っているほど大きくないのかもしれない」


--金正恩氏はキリスト教の影響が少ないのではないか。


「同意する。ただ彼は祖父の構築したシステムの継承者だ。金正日(キム・ジョンイル)はそのシステムに手を入れることはほぼなく、金正恩は変化を試みているが、本質は今も金日成が作った北朝鮮だ」

--キム・ジュエは後継者になるだろうか。

「その可能性は非常に高い。キム・ジュエは今13〜14歳で、金正恩は40代前半だ。その期間、住民たちをキム・ジュエに十分適応させることができる」

--家父長的北朝鮮で女性指導者は可能か。

「可能だ。30年という時間さえ与えられれば、教義をいくらでも修正できる集団だ」

--経済制裁やインセンティブのような従来のアプローチ方法をどのように評価するか。

「北朝鮮が宗教社会なら、経済的アプローチは本質的に限界がある。異端宗教集団に『もっとカネはやるから信仰を変えろ』と言ったところで通じないのと同じだ。彼らの最優先順位はカネではなく、信仰と権力だ。開城(ケソン)工業団地でも『核を放棄すれば経済を助ける』というアプローチ法の効果が限定的なのはそのためだ」

--統一されれば個人崇拝に慣れた北朝鮮住民の心理が障害物になろうか。

「そうだと思う。脱北後にキリスト教徒に転向した者でさえ、『幼年期に金日成に感じた愛と忠誠心をイエスにすべて捧げることはできない』と告白するくらいだ。2500万人の住民はその心を永い歳月の間、金氏一家にまるごと任せている。私たちが深刻に過小評価している問題だ」

--中国と北朝鮮の個人崇拝を比較することは可能か。

「両者を平面的に比較するのは難しい。毛沢東の個人崇拝は文化大革命初期の1966年から69年までの3年間で頂点に達した後、衰退し、鄧小平がこれを打破した。スターリンも同様で、死後にフルシチョフが解体した。一方で北朝鮮の個人崇拝は81年にわたり、一度も緩和されたことがなく、ただ強固になる一方だった」

--中国で北朝鮮レベルの個人崇拝が起こる可能性はないということか。

「不可能だと思う。1976年以降の約50年間、中国人は極端な個人崇拝なしに生きてきた。北京で生活していて、指導者の顔を一日に何度目にするだろうか。官営メディアをわざわざ見ない限り、ほぼない。2013年に初めて平壌を訪れたとき、最も衝撃を受けたのがまさにそれだった。指導者の肖像がありとあらゆる場所にあった」

--ビリー・グラハム牧師と統一教会の文鮮明を招いた金日成の本心は。

「ビリー・グラハムとの出会いには、政治的計算と幼少期のキリスト教への郷愁が同時に作用していた。一方で文鮮明との会見は徹底した政治的計算によるものだった。2人はいずれも平安道(ピョンアンド)出身の長老派の家系で、年齢差は8歳だった。金日成は、文鮮明が信仰によって巨大な追随勢力を築いたことに対し、奇妙な同質感と尊敬を抱いたのではないか」

--『朝鮮戦争の起源』を書いたブルース・カミングス氏や、東西(トンソ)大学のブライアン・マイヤーズ教授が著書を批判した。

「マイヤーズ教授は『キリスト教の影響をあまりに控えめに扱った』と言う一方で、『誇張している』とも述べた。矛盾した批評だ。北朝鮮は人類史上もっとも極端に個人化された国家だ。この国を理解するには、指導者の幼少期の20年間を必ずひもとかなくてはならない。ナチスの家庭で育った人が反ナチ主義者になった場合、その人生はナチスという環境への反応の産物だ。金日成もまた、生涯を通じてキリスト教という背景に反応しながら生きてきた」

--韓国の読者に伝えたいことは。

「過去150年間、キリスト教は韓半島を揺るがしてきた最大のエネルギーだった。韓国だけのことだと考えられがちだが、歴史的にキリスト教の中心地は韓国ではなく北朝鮮の平壌だった。韓国のキリスト教徒こそ、北朝鮮体制の根底にキリスト教の遺産が深く絡み合っていることを最も明確に理解すべきだ」

--金氏王朝の未来をどのように展望するか。

「北朝鮮にとって核兵器は対外的な保険であり、個人崇拝は対内的な保険だ。この2つの保険が機能する限り、金氏王朝が100年を超えて存続できない理由はない。内部クーデターや予測不能な変化が起こる可能性もあるが、これまでのデータに基づく分析はそうだ。未来ではなく過去と現在を見る歴史家であり記者として、冷静に導き出した結論だ」


「金日成の個人崇拝、『米国の長老派宣教師』が芽を出させた」(1)

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