17日、船着き場に到着した「コレパダ旅行船」から乗客たちが降りている。この日、クジラは目撃できなかった。キム・ユンホ記者
蔚山のクジラ観光を代表する「コレパダ旅行船」が、今や「クジラを見られない船」になった。2013年に就航したコレパダ旅行船は、韓国で唯一、海へ出て野生のクジラを直接観察する観光船だ。全長42.38メートル、幅10メートル、550トン級の規模で、一度に365人を乗せることができる。しかし最近はクジラ発見率が急激に低下し、利用客の減少と赤字運営という二重苦に直面している。
最近、蔚山南区議会の朴仁緖(パク・インソ)議員が蔚山南区都市管理公団から提出を受けた「2025年運営決算および2026年運営管理計画」によると、昨年のコレパダ旅行船の収入は約3億5000万ウォン(約3700万円)、支出は約8億ウォンで、約4億4000万ウォンの赤字を記録した。船舶用燃料費だけで約9700万ウォンとなり、全体支出の12.2%を占めた。最近の高止まりする原油価格基調も続き、運営負担はさらに大きくなる見通しだ。利用客も期待に及ばなかった。昨年は計134回運航し、2万4650人が乗船した。1回当たりの平均乗客数は184人で、乗船定員(365人)の半分程度にとどまった。朴議員は「観光効率や満足度の面で、コレパダ旅行船の運営を再検討すべき時期だ」と述べた。
不振の最大の原因は、クジラ発見率の低下だ。昨年3月から10月まで73回にわたりクジラ探査に出たが、実際にクジラを目撃したのは3回だけだった。最後の目撃は昨年8月だ。3月28日の今年の初運航以降、現在までクジラ発見は0件だ。
クジラ発見率は年々低下している。2019年に20.3%だった発見率は、2020年13.0%、2021年14.6%、2022年7.1%、2023年5.2%へと下落した。2024年には10.5%までやや回復したが、昨年再び4%台へ急落した。2009年に関連統計の作成を始めて以降、最も低い数値だ。
最大の原因は航路変更だ。イルカが頻繁に出没する蔚山北区亭子港(チョンジャハン)近海は、かつて主要な探査区間だった。しかし正式航路ではなく、安全上の懸念があるという理由で、2019年ごろ海洋当局が指定航路の利用を求めた。これにより、航路は東側海域へ変更された。運航時間が3時間に制限されている点も問題だ。これに加え、水温変化と餌の減少まで重なり、クジラの移動経路自体が変わったとの分析も出ている。クジラの主な餌となるイカ・ニシン・カタクチイワシが減れば、クジラの群れも別の海域へ移動する可能性が高い。蔚山南区都市管理公団の関係者は、「クジラの出没が多い海域まで行けるよう航路調整を要請したが、現行の船舶入出港法上、指定航路に従わなければならず、現実的には容易ではない」と話した。
公団は、クジラの出現が集中する6〜8月には、探査回数を1日2回に増やし、発見率を高める計画だ。また、花火鑑賞やEDMパーティーなど体験型プログラムも拡大した。「クジラを見る船」から「海を楽しむ船」へと活用範囲を広げ、突破口を探る考えだ。蔚山市関係者は、「クジラの出現が多い時期に探査を強化するなど、コレパダ旅行船が地域観光活性化に寄与できるよう努力したい」と伝えた。
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