北朝鮮の労働党機関紙労働新聞は3月29日、「金正恩同志が炭素繊維複合材料を使った大出力固体エンジン地上噴出試験を参観した」と報道した。[写真 ニュース1]
米国の商業衛星プラネットラボの衛星写真では、12~14日に発射場のエンジン試験台近くの丘で草木が枯死した痕跡が見られる。これに対しNKニュースは「ロケットエンジンの固定試験発射が行われたことを示唆するもの」と説明した。
先月23~24日の写真には垂直試験台に設置された保護カバーが後に押し出された場面も撮影された。エンジン試験前の準備作業やメンテナンス空間を確保するためのものと推定される。
今回の試験が垂直エンジン試験台で行われた点から、北朝鮮の液体推進ロケットエンジン試験の可能性が高いとみられる。北朝鮮はこの試験の事実は報道していない。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は3月29日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載できる新型固体燃料エンジン試験を参観した。米国本土を攻撃撃できる核能力を保有した自分たちはイランとは違うという点を印象づけようとする意図と分析された。北朝鮮はこれを対外的に宣伝したが、当時試験は水平エンジン試験台で行われた。
液体燃料ミサイルは燃料注入に時間がかかり、固体燃料より秘匿性が下がり北朝鮮は最近固体燃料エンジンの開発に注力している。
韓国軍関係者は今回のNKニュースの報道と関連し、聯合ニュースに「関連動向を監視・追跡していた」と明らかにした。
NKニュースが公開したまた別の衛星写真には発射場内部に貴賓用観覧台と推定される新たな建築物を建設しているような兆候もとらえられた。長さ約30メートル、幅約12メートルの長方形のこの建物は9月から建設が始まった。中央は比較的高く、両側面は低い形態だ。
NKニュースは金委員長が2022年3月にここを訪問した際に発射台向かい側の安全地帯に観覧席建設を指示していたとし、この建物は海岸の発射台から約1.7キロメートル離れて向かい合っていると伝えた。また、先月末からは正門と駐車場の遮蔽幕設置作業が見られ、16~17日には建物につながる道路を舗装する作業も確認された。
NKニュースは今回の作業が2月の第9回労働党大会で金委員長が新たな5カ年計画の課題として「さらに進化した偵察衛星」を含めた後に出てきた点に注目した。その上で北朝鮮が衛星発射前に常にエンジン試験を実施していたわけではないが、2024年にこのような様相を一度見せたことがあるとした。北朝鮮は2023年から4回にわたり軍事偵察衛星打ち上げを試みている。2度の失敗に続き3回目の2023年11月には打ち上げに成功し、「万里鏡1号」を軌道に進入させたと主張した。だが2024年5月の4回目の打ち上げは1段目のロケットが空中で爆発して失敗した。北朝鮮はその後衛星を打ち上げていない。
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