釜山港神仙台埠頭と戡蛮埠頭ヤードのコンテナ。[写真 ニュース1]
造船業界によると、HD韓国造船海洋、ハンファオーシャン、サムスン重工業の韓国造船大手3社の今年の受注額は約191億ドルを超えた。
HD韓国造船海洋は今年98隻・118億2000万ドルを受注し、年間目標233億1000万ドルの50.7%を達成した。上半期が過ぎる前に年間目標の半分を超えたのだ。年間受注目標を公開していないハンファオーシャンは今年19隻・34億4000万ドルの注文を確保した。サムスン重工業も19隻・39億ドルを受注して年間目標の28%を達成した。
造船業界関係者は「昨年より受注が急速に増加しているのは親環境船舶への置き換え需要拡大と液化天然ガス(LNG)運搬船の発注増加の影響が大きい。中東地域の緊張で世界的にエネルギー運送の不確実性が大きくなり、LNG海上物流量と長距離運送需要が拡大している」と話した。
これに対し海運業界は泣き顔だ。中東など一部航路で運賃を上げたが、主要航路である米州運賃が下落し燃料費などコスト増加スピードが速く、実質的に収益性が下がっているからだ。韓国最大のコンテナ船社HMMは1-3月期の連結基準営業利益が前年同期より56%減少し、パンオーシャンのコンテナ部門も営業利益が42.9%減少した。
造船業と海運業は業況によって大きな影響を受ける代表的な「サイクル産業」だ。通常は海運が先に動き造船がそれに従うが、予想できない中東リスクと船舶置き換え需要により現在は造船が先行する「非定型局面」が現れたとみられる。
海運業の収益悪化の主犯は揺れ動く海上運賃だ。15のコンテナ航路の運賃を総合した上海コンテナ運賃指数(SCFI)は1-3月期に1507ポイントで昨年1-3月期の1762ポイントより14%落ち込んだ。韓国系海運会社の主要航路である米州西部行きが38%、東部行きが37%など運賃が大きく下落した。これに対し中東・欧州と近距離航路はホルムズ海峡リスクとエネルギー価格上昇の影響でボトルネック化が深まっている。中東行き輸出運賃は3月に40%以上上がったのに続き先月も22.8%急騰した。中国やベトナムなど近距離航路も運賃が大きく上昇した。
ここに中東情勢不安にともなう原価上昇圧力が大きくなる状況だ。保険料と燃料費、航路変更費用が同時に増え4-6月期から「三重の負担」が本格化する見通しだからだ。ここに新造コンテナ船が相次いで引き渡され物流市場の競争が激しくなることも懸念材料だ。
新韓証券のチェ・ミンギ研究員は「4-6月期以降、運送業種の短期損益は燃料費上昇分転嫁の有無が大きく左右するだろう。現在までコンテナ船は荷主に燃料費転嫁が比較的円滑になされている。ただ需給が改善されたのではないため会社の営業利益に寄与するほどではない」と話した。
中東リスク長期化と運賃下落の流れが続く場合、4-6月期以降も海運業界の業績改善は容易ではない見通しだ。金融情報会社のFnガイドによると、今年韓国海運大手3社の売り上げの証券会社平均見通しは昨年より7.9%増加するが、営業利益はむしろ5.9%減少すると集計された。これに対し造船大手3社は売り上げが14.5%、営業利益が52.6%増加する見通しだ。
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