米ペンシルベニア州立大学のサム・リチャード教授が9日、自身のYouTubeチャンネルを通じてコメディアンのイ・スジの幼稚園風刺コンテンツを分析する動画を投稿した。[写真 YouTubeチャンネル「サム・リチャード Sam Richards」 キャプチャー]
リチャード氏は9日、自身のYouTubeチャンネルに「最近の韓国の動画の中で最も衝撃的」というタイトルで、幼稚園の先生を演じたイ・スジの動画を見た感想を伝えた。
リチャード氏は「(動画を見ながら)本当に笑えたが、一方では重い気持ちなった」とし、「本当に多くの方々がこの映像を見たが、面白いと思いながらもどこかモヤモヤした感情を抱いたはず」と述べた。
同氏は、該当のコンテンツが風刺を超えて社会的な現実を振り返らせる力を持っているとした。
「社会的ヌンチ(空気を読むこと)」という単語に言及したリチャード教授は、「韓国では多くの保護者が、先生が先生らしく振る舞うことを難しくさせている」とし、「先生が数多くの保護者や学生に合わせなければならない姿が多すぎる」と指摘した。
続けて「保護者は自分の子供が特別だと考えて先生に特別な要求をする」とし、「これが韓国で議論されている重要な問題だ。この動画が大きな話題になった理由の一つも、人々が動画の中に何らかの不都合な真実を見たからだ」と分析した。
リチャード氏は、イ・スジが教育現場で起きている悪質な苦情の状況を鋭く風刺したと評価した。その上で「教師は多くの人を相手にするマネジャーや他の職業群と同様に、自分自身でいることが非常に難しい」とし、「周囲に溶け込まなければならなかったり、絶えず空気を読みながら他人が求める姿にならなければならなかったりする。本当に大変な仕事」と話した。
また、教育現場で繰り返される悪質な苦情と教師の感情労働を如実に表しているとも述べた。リチャード氏は、韓国の教師の半分以上が保護者から悪質な苦情を経験したという統計に言及し、教育現場の負担が個人の教師の忍耐だけでは耐えられないレベルに達していると説明した。
同氏は「教師や管理者のように多くの人を相手にしなければならない職業ほど、他人の期待に応えようとして『自分自身が誰なのか』を見失いやすい」とし、「教職の感情労働は韓国だけの問題ではなく、全世界的な現象」と指摘した。
これに先立ち、イ・スジは先月7日、自身のYouTubeチャンネル「ホットイシュジ」に「幼稚園教師イ・ミンジさんの終わらない24時間」というドキュメンタリー形式の動画を投稿した。この動画でイ・スジは、おひさま幼稚園ユンスル組の担任「イ・ミンジ先生」を演じた。
動画の中で保護者たちは子供を預けながら、「子供の性格タイプ(MBTI)が内向型なので、外向型の子供たちと分離してほしい」と言ったり、「排泄処理の際、薄いウェットティッシュではなく、ユーカリ成分が含まれたティッシュに変えてほしい」と要求したりする。登園時間中、保護者たちの苦情に悩まされるイ・ミンジ先生の耳からは血が流れるメイクが施されている。
保護者たちの過度なプライバシー侵害を指摘する場面も登場した。ある保護者はイ・ミンジ先生に、ソウル江南(カンナム)の歓楽街である狎鴎亭(アックジョン)ロデオ通りで「先生を見た人がいる」と話した。これに対しイ・ミンジ先生は「最近流行っているバター餅を買いに行った」と釈明する。
該当の動画は公開後、インターネット上で経験談が共有されたことで大きな注目を集めた。特にコメント欄で、自身を元教師あるいは現職の教師だと明かした人々が、苦痛を受けたエピソードを書き込んだことで話題となった。
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