ピート・ヘグセス米国防総省(戦争省)長官が5日(現地時間)、ワシントンD.C.近隣国防部庁舎でイラン戦争関連のブリーフィングをしている。ロイター=聯合ニュース
問題は、これらの兵器が単なる戦術資産ではなく、米国のグローバルな抑止力を構成している核心軸であるという点だ。特にTHAADとSM3はインド太平洋地域で中国のミサイル戦力を牽制(けんせい)するのに必須の防御手段とされる。中東の戦場での過度な兵器消耗が、今後の対中抑止力の弱体化につながりかねないという懸念が提起されている背景だ。
サミュエル・パパロ米インド太平洋軍司令官も先月、米上院軍事委員会の公聴会で「これら高価な弾薬を生産するのに数年かかる可能性がある」とし、「生産拡大にも1〜2年かかるだろうが、それでは十分に速くないだろう」と述べた。高価な先端ミサイルは生産施設とサプライチェーンが制限的であり、短期間に大量増産するのは難しいという点を指摘したものだ。
◇「核心は兵器不足」vs「情報流出は不適切」
論争は政治圏に広がっている。一部ではケリー議員の発言はすでに公開されている水準の情報であり、問題の本質は「兵器不足」だと主張する反面、まだ戦争が終わっていない時点で関連情報の公開自体が不適切だという批判も出ている。
国防総省政策室のイラン・イラク担当実務官出身である米国企業公共政策研究所(AEI)シニアフェローのマイケル・ルビン氏は、「弾薬枯渇に関する全般的な内容は機密ではなく、ケリー議員が提起した核心的な論点を扱うよりも、機密格付けを巡って的外れなことを言うヘグセス長官の態度は、事実に根ざした反論能力がないことを示している」と米政治専門メディアのザ・ヒル(The Hill)に語った。これに対し、ヘグセス長官に近い下院軍事委所属のデリック・ヴァン・オーデン共和党議員は「ケリー議員は今すぐ責任を取るべきだ」とし、懲戒論を展開した。
今回の論争により、米国防総省が推進中の約1兆5000億ドル(約236兆円)規模の国防予算増額の必要性も再照明されている。サウスウェスタン・ロースクールのレイチェル・ヴァンランディンガム教授(法学)は「ヘグセス長官はケリー議員と舌戦を繰り広げる代わりに、枯渇した兵器備蓄量を補充するために1兆5000億ドルに達する莫大な国防予算要求を正当化するのが賢明な方法だろう」とザ・ヒルに語った。
「弾薬庫の消耗は衝撃的」…イラン戦争で米国に「武器庫危機論」拡散(1)
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